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2015年卒の採用において入社受験料を支払ってもらう施策を行っていた動画配信サービスのニコニコ動画を運営するドワンゴに対して、先週厚生労働省は2016年卒向けの採用からは再び無料にするようにという助言を行いました。一体何が問題だったのでしょうか。

ドワンゴの想い

そもそもドワンゴは企業が多大なコストを支払わなければならない現状のシステムに対する1つのソリューションとして、今回の入社受験料制度を導入しました。現在の採用制度では、学生は企業の採用選考を無料で何社でも受けられてしまうので、その会社をよく調べないまま手当たり次第に受けてしまいます。一方会社側の採用コストは無料ではありません。ペーパーテストにも面接を行うにもそれなりのコストがかかります。ドワンゴは会社についてきちんと知った上で、本気で入社をしたいと思ってくれた学生だけに採用試験を受けて欲しいという思いを込めて今回の制度を作ったそうです。

問題点は何なのか

今回厚生労働省が問題点として指摘したのは、この「選考に際して学生側がお金を払わなければならない」という部分です。「職業安定法」(※)という労働者の権利を守るための法律では、労働者の募集に際して会社側は労働者からいかなる報酬をもらってはいけないということになっています。

また、厚生労働省はお金を払うことができる人だけが選考を受けられるようになってしまうということに関しても懸念を示しています。応募者の性格や能力ではなく「お金を持っているかどうか」という基準によって選別が行われるようになってしまうのではないか、という懸念です。

今後、「ドワンゴが徴収した入社受験料は報酬なのかそれ以外の料金(手数料など)なのか」ということと、「2525円という金額が経済力による選別に結びつくのか」という2点が争点となりそうです。

[Photo by Dick Thomas Johnson]

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