【ニュースに寄りそう】正規雇用と非正規雇用って何?

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2014年1月に日本の非正規雇用者の数は1956万人に達しました。この一年間で133万人増えた計算になります。日本の労働者数は6000万人強なので、約3分の1の労働者が非正規雇用ということになります。下の図は1985年から2012年までの非正規雇用者と正規雇用者の比率推移を表した図です。今回の記事では、「労働者の側から見た」非正規雇用のメリット・デメリットについて解説します。

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(出典)総務省「労働力調査」(詳細集計・平成24年平均)

非正規雇用とは何か

非正規雇用というのは、いわゆる「正社員」ではないすべての労働形態のことです。パートタイマー、アルバイト、派遣労働などが含まれます。非正規雇用の特徴として、正規雇用に比べて給与が少ない、辞めさせられやすい、昇進しづらいといったことが挙げられます。

 

非正規雇用のメリット

「労働者の側」の非正規雇用のメリットは、大きく3つに大別できます。

1つめは、辞めやすいということです。比率的に見て、非正規雇用の労働者に割り当てられる仕事は単純作業が多いため、熟練した技能が必要なく、すぐに職に就くことができます(一方で正社員並の働きを非正規雇用の労働者にやらせる会社が問題になったりもしています)。

2つめは、複数の仕事に同時に就くことができるということです。正規雇用と違って非正規雇用の労働には副業規制(本業以外に仕事をやってはいけないという決まり)が無いことがほとんどなので、複数の職場をかけもちしても問題ありません。

3つめは、職を見つけやすいということです。最初にも述べた通り、非正規雇用向けの労働は熟練性を必要としないものが多いため、訓練を積んでいない人でも気軽に職につくことができます。

 

非正規雇用のデメリット

上に挙げた3つのメリットは見方によってはそのままデメリットにもなります。

デメリットの1つめは、辞めさせられやすいということです。雇う側は、正社員に比べて辞めさせるための条件が緩いので、業績変化などに応じて簡単に労働者をクビにすることができます。

2つめはなかなか賃金が上昇しないということです。一般に、技術やノウハウが蓄積されている仕事に習熟すればするほど賃金や会社内での地位は上がるものですが、非正規雇用者に割り当てられる仕事は単純作業が多いため何かに習熟していくということはほとんどありません。

3つめは、1つめと関連するのですが、辞めさせられやすく職も見つけやすいため就労形態が不安定になりやすいということです。非正規雇用の労働者の中には、その日を暮らすための賃金を短期の仕事で稼いでいるという人も多いです。安定した収入がないこういった人にとっては年金や保険に加入することが難しく、何か身体や環境に大きな変化があった時に国や会社から保証を受けることができない場合が多くあります。

 

ノマドワーカーやフリーランスといった自由な働き方を望む人が増える中で、そういった働き方をしたい人は非正規雇用のメリットとデメリットの両方を理解しながら生き方を考えていく必要があるでしょう。

 

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