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「ハラール」という言葉をご存知でしょうか。「ハラール」というのはイスラム教において「許されたもの」という意味で、主にイスラム教徒にとって食べても良いものを表します。海外では、スーパーマーケットなど「ハラール」とそうでない商品とが明確に見分けられるようになっている場合が多くあります。

逆にイスラム教徒にとって食べてはいけないものは「ハラーム」と言います。イスラム教徒にとって、豚肉、そして犬や虎などの獲物をしとめる為の牙を持った生き物は「ハラーム」です。さらに、「ハラール」であってもイスラム教の決まりに従って適切に処理されたものでなければ食べる事が許されません。

今、この「ハラール」が世界中のビジネスマンから注目されています。なぜ「ハラール」がビジネスにおいて注目されているのでしょうか。その理由は市場の大きさにあります。「ハラール」である食物やサービスを必要とするのはイスラム教徒です。イスラム教徒全体の平均年齢は20歳前後、人口は2030年には20億人を超えると言われています。そして、ハラール食品の市場は60億円とも200億円とも言われています。大量の若い消費者を抱えた市場に注目が集まっているのです。

食品を「ハラール」として認めてもらう為には、専門の機関に申請し、認可してもらう必要があります。日本にも「日本ハラール協会」という認証機関が存在し、熊本県の食肉業者「ゼンカイミート」や佐賀県の「原田醤油店」などがすでに認証を獲得しています。

こうしてビジネスマンから注目される一方で、そもそもイスラム教徒の教典であるクルアーン(※)には「ハラールはアッラーだけが決めることができる」との記述があり、人間がハラールの認証を行いそれをビジネスにしてしまっても良いのかという批判も巻き起こっています。

 

(※)クルアーン(コーラン):イスラム教徒にとっての唯一の神であるアッラーの教えが書かれた書物。

[photo by shadowgirl08]

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