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新宿や渋谷のしょうもない居酒屋

新宿や渋谷の街を歩いていて、居酒屋のキャッチにつかまったことがある人は多いのではないでしょうか。キャッチについてお店に行ってみて良いお店だと問題ないのですが、ひどいお店だったという話を結構よく聞きます。食べ物がほとんど冷凍ものだったり、メニューにビールと表記してあるのに発泡酒だったり、店員が1人しかいなくて飲み放題で飲み物を頼んでもすごく時間がかかったり。

こういった質の悪いお店は本来淘汰されるべきなのですが、新宿や渋谷などの街では生き残り続けています。こういったお店が生き残る理由は大きく2つあります。一つは、完全に一見さんを狙ったビジネスであるということ。普通は一度訪れて質が悪いとわかったお店には二度と行かないですよね。地方ではすぐに地元住民の間で情報がシェアされて、そのお店には誰も行かなくなります。そうやって普通は駄目なお店は淘汰されていきます。

ところが、新宿や渋谷の場合はそのメカニズムが働きません。なぜなら、圧倒的な交流人口により永久に一見(いちげん)さま、つまりはじめてお店に来るお客さんを狙ったビジネスができるからです。東京には、(もちろん通勤通学で毎日通っている人も含まれますが)毎日280万人の人が外から流入します。たとえ全てのお客さんにがっかりされたとしても次から次へと新しい人が街に入って来てくれるのです。

 

食べログやホットペッパーでも淘汰できない

質の悪いお店が淘汰されないもう一つの理由はキャッチという集客システムです。食べログやホットペッパーなどの登場により、私たちは以前よりはかなり慎重にお店選びをするようになりました。はじめて行くお店についてインターネットで調べてみるということを習慣的にやっている人も多いと思います。食べログなどのサービスによって、一見さまだけを対象としてビジネスは成り立たなくなりました。

下手な対応をするとすぐにネット上で話題になり、お客さんが来なくなります。しかし、キャッチという集客方法を使った場合は別です。キャッチされた時にわざわざお店の名前を聞いてネットで調べる人はいませんよね。キャッチされたらそのままお店へ行って、入店するものです。ですから、キャッチによる集客を行っているお店に対してはインターネットを使った淘汰のシステムは入り込むことはできません。

 

放置すれば不幸が量産される

「その場所に毎日大量の一見さんが流入してくる」ということと「キャッチによる集客を行っている」という二つの理由によって、新宿、渋谷あたりのどうしようもない居酒屋が生き残ることができてしまっているのです。これも一つの経営戦略と言えるのかもしれませんが、来客した人の多くを不快な気持ちにさせてしまうようなお店は淘汰されるべきだと僕は思います。

では市場原理もインターネットの力も及ばない中でどうやってそういった店舗を選別していくのか。法や条例の整備という手もありますが、まずは私たちが「キャッチに捕まらない」という強い意志を持ってのぞむしかないのかもしれませんね。

 

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