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この記事では「因果関係と相関関係の違い」について解説します。なんのこっちゃいと思われるかもしれませんが、ニュースを理解するためにはもちろん、日常生活においても結構重要な知識だったりするので、是非ここで理解していただきたいと思います。

 

それ、因果じゃなくて相関だよ

まず定義から説明すると、因果というのはある出来事Aがもう一方の出来事Bの原因になっている場合、「AとBは因果関係にある」と言います。たとえば、「電灯のスイッチをOFF」にすることと、「電灯が消えること」は因果関係にあります。

一方、相関関係の定義ですが、ある出来事Aが起こっている時に、Bがよく起こっている時「AとBは相関関係にある」と言います。それ以外にも、Aがよく起こったりよく起こらなかったりする時に、Bもそれに応じてよく起こったり起こらなかったりと変化が起きるとき、「AとBは相関関係にある」と言います。図にすると下記のようになります。

correlation

一次関数を習った人はわかりやすいと思うのですが、二つの出来事の頻度がより直線に近づくほど「相関関係が強い」と言います。

この因果関係と相関関係ですが、日常においては結構混同されたりするのです。ちょっと良い例が思いつかないので、極端な例を出しますが、「バレンタインデーにチョコレートを沢山貰うほどイケメンになる」という言説があるとします。これは明らかに因果関係と相関関係を取り違えています。

たしかに、バレンタインデーにチョコレートを沢山貰っている人がイケメンである割合は高いかもしれませんが、チョコレートをもらったからといって普通の人がイケメンに変化するわけではないですよね。

 

因果に勘違いされやすい相関3種

(1)単なる偶然

因果関係でも相関関係でもなく単なる偶然であるケースです。例えば「黒猫を見ると不幸になる」という言説についてですが、これは偶然黒猫を見た人が意識しすぎてその後に嫌な事が起こった時だけ記憶に残ってしまうというケースがこれです。

(2)因果関係の取り違え

これはさっきのイケメンとチョコレートの関係です。「イケメンである」→「チョコレートを沢山もらえる」という因果関係を、「チョコレートを沢山もらう」→「イケメンになる」と逆に理解してしまった場合がこれです。

(3)上流に共通の原因がある場合

AがBの原因であるように見えて、さらにさかのぼるとCという出来事がAにもBにも影響を与えていたパターンです。また極端な例ですが、例えば二部(夜間制)の大学に通っている人が「自分が学校へ行く時だけ人が少ない」と思ったとします。これは、「その人が大学に行く」→「人が少なくなる」わけではなくて、「その大学が昼間制である」ということが、その人の大学に行くべき時間帯と普通の学生が少ない時間帯を同時に決定づけているのです。

 

まあ、気にした方が良いよね

最初にも言いましたが、この因果関係と相関関係の違いが混同されていることは日常的にあります。あまり気にしなくて良いことも多いのですが、相関関係を因果関係であるかのように見せて人を騙そうとする人もいるので注意が必要です。

「このブレスレットした人にはお金持ちが多いよ」とか「これを飲むと長生きできるよ」とかいった話を聞いた際には「それって因果関係なの相関関係なの?」と聞いてみましょう。

 

[Photo by Bruce Clay,Inc]

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