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最近バイラルメディアの躍進が凄まじいです。バイラルメディアは画像や動画を中心としたニュースサイトを指します。特徴としては、これまでの一般的なサイトのようにSEO(※1)による検索エンジンからのアクセス流入ではなく、シェアによるTwiterやfacebookなどのソーシャルメディアからの流入に力を入れていることです。

 

アテンションエコノミーとは

アテンションエコノミーというのはアメリカの社会学者マイケル•ゴールドハーバーが1997年に提唱した概念で、現代においては人々のアテンション(=関心、注目)それ自体に経済価値が含まれているという考え方です。

この概念は1997年当初からインターネットによる情報爆発と、人々が有限な時間をどういったコンテンツに対して使っていくのかという議論を踏まえて提唱されたものでした。しかし、当時の技術ではインターネット上で注目を得られたとしても、そのことが直接的に何らかの経済的価値に繋がるということは現在に比べると少なかったでしょう。

日本では2012年ごろにバズワード(定義があいまいだけどネット上で多用される言葉)になりました。最近のバイラルメディアの流行を端緒としてインターネットの動向を見ていると、この概念を理解することの重要性が高まっているように感じます。

 

インターネットの状況は劇的に変わった

アテンションを集めるだけで経済的価値を得ることができるようになった一つの理由はインターネットを利用する人の爆発的な増加です。世界中のインターネット利用者は2013年には27億4千万人にのぼっています。2006年からの7年間で2倍以上に増加しているのです。これほどのユーザーを動員できれば、広告などによってアテンションを集めるだけで経済的価値を得ることが可能になったのです。

また、もう一つ現代のインターネットメディアの状況においてアテンションを集めるだけで経済的価値を得ることができるようになった理由があります。それは、Google Adsenseをはじめとする、広告最適化の仕組みです。Google adsenseなどの検索連動型、コンテンツ連動型の広告はコードをサイトに貼付けるだけで、閲覧するユーザーの好みに合わせた広告を表示させることができます。

 

昔は大変だった

新聞などの紙媒体に広告主が出稿する場合、その媒体の読者数や読者層、つまりどういった人がどのくらいその媒体を読んでいるのかということを気にする必要がありました。また、媒体側も誰から広告をもらいたいのかということを意識しながら運営を行う必要がありました。わかりやすい例で言うと、東スポと日経の広告枠に出稿する企業の性質は今でも全く異なっていますよね。

ところが、現在ではインターネットメディアを立ち上げて、Google Adsenseの広告を表示しておけば、あとはただユーザーのアテンションを集めるだけで良いのです。広告主はGoogleに対して出稿を行っており、媒体が出稿内容に適正であるか、ユーザーが広告に興味を持ちそうかどうかといったことはGoogleのテクノロジーが判断してくれます。

 

こういった事情があって、昨今のwebメディアでは「アテンションエコノミー」という概念がますます重要になっているのです。

[Photo by Dominiek ter Heide]

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