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私たちは、ネットを利用するために通信費を支払っている。フレッツ光wimax、携帯キャリアのパケット通信料で約3500〜6000円だろう。高い通信費をなんとか抑えようと、ガラケー、ウィルコム兼用、モバイルwifi1つにする、格安スマホにする工夫をしている人がいる。この通信費、将来、タダになる可能性がある。いったいどういうことなのか。

 

場所によっては、ネットがタダ

”インターネットへ接続する通信費がタダになる”、2014年03月26日、アスキークラウドのウェブ版に掲載された記事いつの間にか通信料金はタダになっていたは、この時代が来ることを予想している。通常、ネットを利用するには、PC、スマートフォン、タブレットなどの「端末の代金」、そして「インターネットをするための通信費」の2つを支払わなければならない。

しかし、コンビニ、カフェ、公共施設に敷設されている公衆無線LANサービス によって、タダでネットが利用できる環境が整備されつつある。背景には、2つの変化がある。

1つは、スマートフォンユーザーの増加に伴う、3G、LTEのデータ通信料の大幅な増大で、au、docomo、softbankといった通信事業者が利用者に快適なネット接続を提供できずにいるため、wifiで接続を促すオフロードと呼ばれる対応策だ。2つめが、3G、LTEが不通になる可能性がある有事の際や、国内キャリアを契約していなく気軽にネットが使えない海外からの観光客に、ネット接続を可能にするための対応策だ。

 

事業者によっては、ネットがタダ

ソフトバンクが買収していたイー・モバイルとウィルコムが合併後、ヤフーがその新会社を買収することが発表された。名前は、「Y!mobile
ここで、ある仮説を立ててみよう。「もし、ヤフーのサービスにだけ接続するという条件で、通信費をタダに出来るのだろうか?」

私は、出来ると考えている。その理由の1つには、ヤフーはコンテンツを持っているということがある。ヤフー一般ユーザー向けに、検索、地図、Gyao、メール、ニュース、ショッピング、ヤフオク、ヤフーボックスがあり、普通の人のインターネットの用途はほとんど全て網羅されている。

2つめが、イー・モバイルが通信事業者であるということである。コンテンツと通信の両方を押さえていると、「通信費を負担するので、イー・モバイルが提供していた帯域を使って、ヤフーのコンテンツへアクセスするという条件なら、タダでネットを利用できます」というサービスを提供することができる。

 

目指すは、テレビのエコシステム

もし、ヤフーが上記のサービスを手がけるにあたって問題はなにか?1つは、電気通信事業法による規制である。日本においてNTTとドコモは、グループ内にありながら、スマートフォンの販売などで協力することができない。ヤフーとイーモバイルにも同様の規制が当てはまる。

もう1つは、ネットワークの中立性だ。これは、通信業者は、回線を提供する立場であって、利用者がどんなコンテンツへアクセスするかを制限できる立場にはないという考えに基づくものである。仮に回線とAndoroidのスマートフォン、タブレットをセットで販売する許可がでても、アクセスへの権限は常識的には認められないということになる。

ここで、テレビ放送を思い出してほしい。私たちは、テレビという受像機の本体価格だけを支払うだけで、テレビを観るための電波料(通信費)を支払ってはいない。

テレビを通して視聴できるテレビ局が限られ、企業から集まった広告費を、効率よく分配できるエコシステムが成立するからだ。 テレビ事業は、参入障壁が高い既得権益事業であるからだ。また、テレビの世界では、放送のネットワーク問題が生じていない。アスキークラウドが予想する”タダでネット”へ行き着く鍵は、テレビのエコシステムにあると私は考えている。

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