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米国カンザス週のユダヤ系施設で3人が銃殺される事件が起きました。KKKと呼ばれる人種差別的な組織のメンバーの犯行と見られています。ユダヤ人と言えば、ヒトラー率いるナチスによる虐殺事件を思い浮かべる人が多いのではないでしょうか。ユダヤ人は人類史上とても長い間差別されてきました。それはなぜなのでしょうか。簡単に語れることではありませんが、ポイントだけ抑えてもらえればと思います。

ユダヤ人とは

「ユダヤ人の母から産まれた者、もしくはユダヤ教に改宗し他の宗教を一切信じない者」がユダヤ人の定義であると言われています。また、ユダヤ人社会内や後述するイスラエル国内においては、「ユダヤ人の母を持つ者」をユダヤ人と呼ぶのに対し、ヨーロッパなどでは、母がユダヤ人でなくともユダヤ人の血統を持った者(たとえば母がヨーロッパ人、父がユダヤ人など)もユダヤ人として扱うことが多いそうです。 旧約聖書によると、ユダヤ民族の始祖アブラハムが「カナンの地」(今のイスラエルがある地域)へ移住したことがユダヤ人のルーツであると言われています。

差別は3600年以上前に始まった

旧約聖書によるとユダヤ人に対する差別は紀元前17世紀からはじまったことになっています。カナンの地からエジプトへ移住したユダヤ人が奴隷として扱われ、迫害されたのです。海を割ったとされるモーセの導きによってユダヤ人はエジプトを逃れるのですが、「バビロン捕囚」などで差別を受け続けます。 紀元0年頃、現在まで続くユダヤ人への迫害をさらに加速させる事件が起こりました。イエスキリストの誕生です。イエスキリストは自らの教えを人々に広めたことでローマ帝国の反感を階、「ゴルゴダの丘」で十字架にはりつけにされたと言われています。 この時、ローマ帝国へキリストを告訴したのはユダヤ人であると言われているのです。また、キリストの12人の弟子のうち唯一裏切りを働き、銀貨30枚でキリストを憲兵に受け渡したユダもユダヤ人であると言われています。このことが特にキリスト教徒からユダヤ人への迫害意識を強くしたのではないでしょうか。

近代以降の迫害

近代以降のユダヤ人の迫害はやはり第二次世界大戦時のヒトラー率いるナチスによるホロコーストを外しては語れません。当時のドイツは第一次世界大戦に負けたことによる負債などを原因として大変な不況に苦しんでいました。そして、社会的な不安をユダヤ人に押しつけ、ユダヤ人の陰謀によって不況が起こっていることにしたのです。 ドイツ内のユダヤ人は当時、金融関係の仕事に就く人が多く比較的裕福な暮らしをしていたと言われています。国を持たず、国家制度の下に保証を受けることができないユダヤ人達が助け合って、経済的基盤をつくるといのはある意味当然のことだと考えられます。ナチスのホロコーストによって亡くなったユダヤ人は600万人とも言われています。 そして、現在最も深刻な問題と言われているのでイスラエルとパレスチナの対立です。この対立の原因は20世紀はじめのイギリス人の二枚舌です。イギリスは1916年にアラブ民族に対して、自分たちの言うことを聞くならパレスチナ地域にアラブ国家の設立を許可するというものでした。そして、1917年にはユダヤ人に対してもイギリスは同じような約束をしたのです。   それから現在までパレスチナ(アラブ人国家)とイスラエル(ユダヤ人国家)の争いは現在まで続いています。ここまで見てきたように、ユダヤ人差別の歴史は実に3000年にも及びます。

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