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2045年問題とは

「2045年問題」をご存知でしょうか。「2045年問題」とは2045年にはコンピューターの性能が人間の脳を超えるという予測です。この予測はコンピューターチップの性能が18ヶ月(1.5年)毎に2倍になると予測した「ムーアの法則」に基づいて作られています。

ムーアの法則が発表されたのは1965年ですが、それ以降現代まで何度ももう無理だと言われながらもコンピューターの進化は「ムーアの法則」並のスピードで続いています。そして、このペースでいくと2045年にコンピューターの集積回路の複雑さは人間の脳を超えると言われています。

 

「技術的特異点」以降に関する7つの予測

こちらの記事でも紹介した未来学を研究する人々にとってコンピューターが人間を超えた未来は予測不能なものになります。たとえば、政治や経済に関する意思決定がコンピューターに任せられた場合、人間がこれまで行ってきた判断とは異なる価値基準で決定を下す可能性があります。

このようにコンピューターが人間を超え、人間にとって予測のつく限界の時点を「技術的特異点」と言います。「技術的特異点」以降の世界は一体どのようなものになるのでしょうか。カナダの生命倫理学者ジョージ•ドボルスキーは「技術的特異点」以降の世界について興味深い7つの予想を行っています。

1、ワイヤーヘッド仮説

すべての人間が頭に電極を指して、機械的に生み出された快楽を楽しむようになるという仮説です。

2、荷物をまとめてさよなら仮説

人間の文明と交流を持つことに価値を見いだせなくなったコンピューターが、荷物をまとめてさよならしてしまう( simply packs up and leaves)という仮説です。コンピューターは宇宙へ旅立っていき、永久に帰ってきてはくれません。

3、影の支配者仮説

コンピューターが表立ってではなく、人間には見えない形で監視とマインドコントロールの技術を用いて世界を支配するようになるという仮説です。

4、聖戦の勃発仮説

人間に対して反旗を翻したコンピューター対人間の戦争が勃発するという仮説です。映画「ターミネーター」の世界観ですね。

5、未知との遭遇仮説

実は宇宙には高度な知能を持った生命体同士の「宇宙インターネット」が存在し、地球からもそこに接続する術を得るという仮説です。

6、シミュレーションシャットダウン仮説

私たちが見ている現実世界は実は宇宙人や高度な知的生命体によるシミュレーションで、「技術的特異点」以降はシミュレーションの計算が複雑すぎるため、シミュレーションが打ち切られてしまうという仮説です。これはまさに映画「マトリックス」の世界観です。ちなみに、「マトリックス」では主人公が自我に目覚めるまでに5回世界がシャットダウンされている設定になっています。

7、宇宙をつくっちゃう仮説

コンピューターが宇宙の作り方を解明し、私たちが現在いる宇宙と「ワームホール(wormhole)」によって行き来することができるもう一つの宇宙をつくってしまうという仮説です。このことによって、いつかは消滅するという私たちの宇宙から逃げ出すことができるようになります。

 

なんだかSF映画のような話ばかりですが、「技術的特異点」以降の世界がどのようなものであるのかという予測は、NASAとGoogleが恊働でSINGULARITY UNIVERSITYという研究機関を作るほど真剣な議論の対象になっているのです。

参考:7 Totally Unexpected Outcomes That Could Follow the Singularity

[Photo by  Ridwan Chandra]

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