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オバマ大統領が日本を訪れています。安倍首相をはじめ、国賓待遇という国が行う最高級の待遇でオバマ大統領は出迎えられていなす。25日からオバマ大統領は韓国をはじめ、他のアジアの国々を訪れますが、そこでも最高級の待遇を受けるでしょう。アジア諸国にとってのアメリカという国の重要性が待遇の厚さに現れています。

アメリカは経済的にも軍事的にも世界で最も大きな力を持っています。さて、それではそもそもアメリカはなぜここまで大きな力を持つようになったのでしょうか。

 

20世紀までは力は拮抗していた

実はアメリカが経済的にも軍事的にも世界で覇権を握るようになったのは20世紀に入ってからのことなのです。20世紀の半ばになってからなのです。19世紀から20世紀のはじめまでは、アメリカだけではなく、イギリスやフランスも大きな力を持ち、世界中に多くの植民地を持っており、複数の巨大な帝国がしのぎを削る時代でした。

むしろ、19世紀の終わりごろまでは産業革命で得た高い技術力と資本を武器に、イギリスが力を持ちヨーロッパに睨みを聞かせている状態でした。イギリスの強大な影響力のおかげで、17~18世紀に比べるとヨーロッパでは争いが少なく、「パックスブリタニカ(イギリスによる平和)」を呼ばれる時代すらあったのです。

 

第二次世界大戦が契機

転機は第二次世界大戦でした。戦争によって国土に大きなダメージを受けたイギリスやフランスと違い、アメリカはほとんど無傷でした。そして戦後すぐに経済は復興し、他国への影響も強めていったのです。そして、イギリスとフランスを置き去りにするまでに成長し、同じく経済的にも軍事的にも台頭してきたソビエト連邦(ソ連)と世界への影響力を二分する状態にまでなりました。

アメリカとソ連が互いに威嚇し合い、緊張が続く状態は「冷たい戦争=冷戦」と呼ばれました。1980年代には日本やドイツの製造業の台頭によって一時経済成長が鈍るものの、冷戦が終わると軍事技術の経済活動への転用(GPS、インターネットなど)や、大量の移民の受入によってアメリカは成長を維持し、アメリカ一人勝ちの「一局体制」と呼ばれるまでになったのです。

 

このようにアメリカは他の国が弱っている間でも、長期スパンで見ると一貫して成長を続けてきました。逆に言うと、「アメリカが強力になった」のではなく、「アメリカが現状を維持する一方で、他の国が衰退していった」と言っても正しいかもしれません。中国など、いくつかの国々の台頭はありますが、アメリカは世界において文化的にも経済的にもまだまだ強大な力を持っています。アメリカが力を持つようになったことにはこのような背景があるのです。

[Photo by The U.S. Army]

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