「戦争」と一括りにしてはいけない、顔の異なる誰かが傷つき、傷つけられている Credo 編集部 2014/06/01 社会 【読了時間:約 1分】 アメリカのオハイオ州に新しく建てられた朝鮮戦争のモニュメントが建てられました。このモニュメントは朝鮮戦争をテーマとしたコラージュで、兵士や戦車、ヘリコプターなどが彫り込まれています。 ところが、彫り込まれているものが事実と違うということで問題になっています。例えば、左上に彫り込まれているヘリコプターは朝鮮戦争の時にはまだ存在しませんでした。1959年に実践導入されベトナム戦争などで使われたものです。朝鮮戦争の終戦が1953年なので、終戦から6年後に現れたヘリコプターなのです。 その他にも湾岸戦争時代の兵士や、1980年代の戦闘機などが彫り込まれています。こちらのモニュメントを制作した会社は誤りに気づいていたにも関わらず、必要な措置を講じなかったということで朝鮮戦争に出兵した人々や、その家族たちの怒りを買っています。 今回の件では誤った歴史をモニュメントにしてしまったことがまず問題です。そして、今回のモニュメントに表れているように私たちは「戦争」というと時代は関係なく「ある一括りのイメージ」を想起してしまうということがあるのではないでしょうか。 当事者たちにとっては自分が行った戦争とそうでない戦争は全く別のものなのです。そして、全ての戦争で顔の違う誰かが傷つき傷つけられているのだということは忘れてはならないでしょう。 参考:REUTERS 【おすすめの記事】いつまで同じことを繰り返すのか、民間機撃墜の歴史ソ連時代に作られた反戦アニメが秀逸最新の殺人兵器のコックピットを見たことはありますかぜんぶ妖怪のせい?正しく使おう「妖怪ウォッチ教育法」 Credoをフォローする @credo_mediaさんをフォロー Facebookでシェア Twitterでシェア LINEで送る はてなブックマーク