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中国で民主化を求める学生に軍が銃を向けた「天安門事件」から5月4日で25年が経過しました。

 <天安門事件> 1989年4月、民主化運動に寛容だった胡耀邦元総書記が死去。学生らが天安門広場の人民英雄記念碑前で追悼集会を開いた。これをきっかけに、大規模な民主化要求のデモが発生した。中国共産党は運動を「動乱」と断定。戒厳令を布告し、6月3日深夜から4日未明にかけ、人民解放軍が学生らに発砲し、武力制圧した。事件後、運動を評価した趙紫陽総書記が解任。当局は319人が死亡したと発表しているが、犠牲者数ははるかに多かったとされる。2014年5月5日 朝日新聞朝刊より

学生たちが実現を求めた「民主化」とはそもそもどのようなものなのでしょうか。

 

民主化とは

民主化とは、簡単に言うと民主主義が浸透していく過程を言います。中国は現在でもそうですが、当時も民主主義を採用してはいませんでした。中国は中国共産党による一党独裁によって政治を行っています。

たとえば日本であれば、政治を行う人は国民の投票によって決まります。大きな規模では衆議院選挙や参議院選挙など、小さな規模では市議会議員など20歳以上の有権者が投票を行って政治を行う人を決めます。

その為、あるときは最も勢力が強かった政党が投票によってその座を追われる事があります。

よく政権交代=最も力を持っている政党が変わる事、という言葉を聞きますよね。一党独裁の場合は、この政権交代がありません。選挙が行われずに(選挙らしきものが一応行われることもある)一つの党が政治を行い続けるのです。

 

民主主義とは

民主化とは民主主義が浸透する過程であるということを書きましたが、そもそも民主主義とはどのようなものなのでしょうか。民主主義は簡単に言うと、国家の最も大きな権利である主権を国民が握っている状態です。民主主義社会では国民が基本的に政治の舵取りを行います。

民主主義ではない状態としては、神権主義(神様が主権を握っている)、や王権主義(王様が主権を握っている)などが考えられます。ちなみに、一党独裁だからといって必ずしも民主主義ではないとは言えません。

例えば、第二次世界大戦時のドイツのナチス(ドイツ国家主義労働者党)は結果的には一党独裁を行いましたが、あくまで国民の投票という民主的なプロセスによって政権を握りました。

しかし、現在に至まで中国の一党独裁政権は民主的であるとは言えません。言論統制•思想統制によって国民が自由に議論を行ったり政権を批判したりということがやりにくくなっています。政権の維持にとって危険であると判断された言論は世の中に出す事ができません。

例えば、facebookを中国では使うことができませんし、検索エンジンで検索することができないワードがいくつも存在します。中国の場合でいうと、こういった状態から国民が政権に対して自由に意見を言うことができる状態にすることを基本的には「民主化」と言う、と考えて良いと思います。

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