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「エボラ出血熱」とは、エボラウイルスによる急性ウイルス性感染症で、ウイルス性出血熱の一疾患です。

50〜90%の死亡率を持つ種類も存在します。

潜伏期間は通常7日程度(最短2日、最長3週間以上)で、潜伏期間中は感染力はなく発病後に感染力が発現します。

発病すると、まず、高熱、頭痛、筋肉痛、咽頭痛、全身衰弱を引き起こします。次に、嘔吐、下痢、発疹、多臓器不全が見られます。

そして、吐血や血性下痢、皮下出血など、体内の複数の場所で大規模な出血が起きる出血症状がみられることもあります。

有効な治療薬や予防ワクチンはまだありません。現在は、対処療法として、下痢で脱水症状を起こしている患者への点滴、併発感染症に対する抗生物質の投与などを行い状態を保ち、患者自身の免疫システムがウイルスに打ち勝つために必要な時間を稼ぐ、と言う処置を行っています。

抗体が検出されるようになると急速に回復に向かいます。

この処置によりエボラを克服し完治した患者は、感染したウイルスの型に免疫を持つ事になる為、元患者の血液や血清の投与が有効な治療法として考えられていますが、まだ有効性が不明です。

現在は、研究段階にあるいくつかの薬剤のヒトへの投与について検討されている状態です。

ウイルスは、感染し症状が出ているヒトや動物の体液等(血液、分泌物、吐物・排泄物)や、体液等に汚染された物質(注射針など)に、十分な防護なしに触れた際、傷口や粘膜から侵入することで感染します。

空気感染はしません。また、発症していない人からは感染しません。死亡した患者からも感染します。

直接遺体に触れることは感染のリスクを大幅に高める為、葬儀を行う際には安全対策が重要になります。

日本国内でエボラ出血熱に感染した疑いのある人が発生した場合、国立感染症研究所で迅速に検査を行い、感染の有無を確認します。(日本国内ではある程度まで検査が可能ですが、確定診断まではできません)

検査の結果、感染が明らかになった場合患者は感染症指定医療機関に移送され、感染防御対策の施された病室において適切な医療が行われます。

Photo by CDC Global

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