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日本の富士フイルムホールディングスのグループ会社が開発した抗インフルエンザ薬「アビガン」が話題になっています。

スペイン政府はエボラ出血熱に感染し入院していた看護師が快方に向かっていると発表しました。快方とは病気がだんだん良くなっているということなので、このまま順調にいけば治癒し退院出来るでしょう。

今回快方に向かっているエボラ出血熱に感染した患者は、「アビガン」という薬を投与したことによって症状が良くなった可能性があると言われています。

「アビガン」は抗インフルエンザ薬でウィルスの細胞内での遺伝子複製を防ぐことで増殖を防ぐ効能をもっていると言われています。

2014年夏から、インフルエンザウィルスとエボラ出血熱のウイルスと構造が似ている事から、エボラ出血熱の治療に「アビガン」が有効なのではないかと米国は治験を行う意向を示していたそうです。

9月下旬にフランス政府機関より依頼を受け、日本政府と協議の上、患者であるフランス人女性に「アビガン」が複数の治療の内の一つとして投与されました。その単独の効果なのかどうかは不明ですが、8日程で無事に回復して退院したそうです。

今月になりドイツでも投与されたと報告されています。それに続き今回のスペインでの快方のニュースは、その効果や副作用にはまだ不明な部分が多いものの、世界を恐怖や悲しみに包んだエボラ出血熱ウィルスに対して、朗報ともいえるのではないでしょうか。

しかしながら、動物実験では催奇形性が確認されており、妊婦や妊娠の可能性の有る女性への投与は、胎児に奇形を及ぼす為に出来ないそうです。

女性に限らず、薬を投与された男性も薬の成分が精液中にも移行する事から投与終了後、7日間は確実な避妊を徹底することが求められます。

今後、エボラ出血熱の治療薬として、世界中の患者達に簡単に投与されるようになるには時間が掛かるでしょうが、「アビガン」は多くの患者の命が救われるきっかけになる可能性があります。

Photo by NIAID

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