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「1円玉天気」という気象業界での俗語が、テレビ朝日系列の情報番組「グッドモーニング」でクイズとして出題され、話題になっています。「1円玉天気」とは、どんな天気を指す言葉なのでしょうか。

正解は『快晴』です。理由は、1円玉は現行硬貨の中でもっとも小さい硬貨です。ですから、これ以上は崩れません。つまり、「崩れようのない天気」ということを洒落て、「1円玉天気」と言っているわけです。

こういった洒落は、単なる音の語呂合わせによる駄洒落とは違い、「粋」な言葉とされています。そして日本人はこのような言葉を、江戸の昔から何気ない会話の中で愛用してきました。例えば今でも噺家などは、好んでマクラの中に用います。

例えば柳家馬風師匠が良く使うマクラに、昭和の爆笑王と呼ばれた初代・林家さん平は、銀座のバーなどで飲んでいるとき、ママさんに「この店は満塁ホームランが2本だね」などと言った、という話が出てきます。その意味をママさんが問うと、「8点(発展)間違いなし」。このお世辞に喜んだママさんは、飲み代をただにしてくれたとか。

他にも、「赤子の行水」→「たらいで泣いている」→「(お金が)足らないで泣いている」、「赤子の小便」→「ややこ(赤子のこと)しい」、「5時59分」→「もうろくじ(じい)」、「砂糖の手づかみ」→「爪(詰め)が甘い」、「猫と犬」→「にゃあ、わん(似合わん)」、「あの人は春日さん」→「(春の日は長いので)くれそうでくれない」、「妹の嫁入り」→「姉と相談」→「値と相談」等々たくさんあって、数えあげればきりがないほどです。

「1円玉天気」は単なる業界用語ではなく、こうしたひねりをきかせた言葉だからこそいまだに使われ続けているのでしょう。

Photo by Travis Rigel Lukas Hornung

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