愛知県などのチームがアルツハイマー検査の新技術を発表

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国内の認知症患者が年々増加する中、アルツハイマー病患者も増えてきています。アルツハイマー病とは認知症の一つで、進行性の脳疾患です。

記憶力や思考能力が徐々に低下し、やがて日常生活の単純な作業――例えば服を着る、化粧をする、歯を磨くなどもできなくなり、一人で生活することが難しくなってしまう病気です。

11月11日、日本学士院発行の専門誌に、愛知県の国立長寿医療研究センターと京都市の島津製作所の田中耕一シニアフェローチームから、このアルツハイマー病の早期発見につながる、血液検査で前兆を特定する検査方法が発表されました。

アルツハイマー病は早期発見が治療のキーポイントといわれており、今回の発表には注目が集まっています。

現在、アルツハイマー病の詳しい原因は解明されていない部分もありますが、脳内にアミロイドベータが異常に蓄積されていくことが分かっています。

アミロイドベータとはアミロイドβタンパク質(Aβ)と呼ばれるタンパク質です。

これが脳内に異常に蓄積されることで、脳のあちこちに“アミロイド斑”や“老人斑”と呼ばれる異常な凝集体ができてしまいます。このアミロイド斑はアルツハイマー病の主な特徴の一つです。

現在使われているアミロイドベータの蓄積量の検査方法は、脊髄に針を刺し、採取された髄液を分析するため、患者への負担が多いのが課題となっています。また、高額な費用がかかるPETと呼ばれる画像診断装置が必要であったりと、いずれも簡単に検査ができるものではありません。

今回発表された検査方法に必要なのは、血液0.5cc程度。発表された検査方法の実用化が進めば、これまでとは比べ物にならないほど簡単に早期発見することが可能になるため、多くの人が今後の発展に期待を寄せています。

Photo by flickr

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