群馬大学病院、同じ医師での腹腔鏡手術後死亡が8例

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群馬県前橋市にある群馬大学医学部附属病院で、2011年~2014年の4年間に、同じ医師による執刀で行った腹腔鏡手術の術後に患者が死亡したケースが8例に上ったことが、11月14日の読売新聞朝刊に掲載されました。

同病院では現在、院内調査委員会を設置し、調査を行っています。

腹腔鏡手術は大変難易度が高いことで知られています。腹腔鏡手術とは、腹部に5~12mmの穴を数箇所開け、そこから手術器具を入れてモニターを見ながら行われます。モニターを見ながら患者の体内で手術器具を扱うのは大変難しく、技術習得には時間がかかります。

腹腔鏡手術のメリットは、手術のために傷つける箇所が小さいため出血も少なく、体に対する負担が少ないことにあります。

現在は胆石や胆嚢ポリープ、大腸がん、胃がんの手術などでは一般的な方法として用いられています。手術部位によって腹腔鏡手術の難易度が異なる上に、もともと肝臓は手術が難しい部位。肝臓内部に血管が無数に張り巡らされ、太い血管も多数あるからです。

そのため、現在でも肝臓手術の場合は腫瘍の場所や大きさによって手術が行えない場合もあります。なお、肝臓の腹腔鏡手術は「経験豊富な施設で行う腹腔鏡(補助)下肝切除手術」が部分切除術など一部の治療に対して保険適応となっています。死亡した8人に対して行われた区域切除術は、保険適応外の手術でした。

群馬大学病院で肝臓の腹腔鏡手術が行われたのは第二外科(消化器外科)で、死亡したのは60代~80代の男女8人。現在のところ手術と死亡に直接的な関係があるかは不明ですが、この8人は術後に容態が悪化し、最終的には肝不全などで死亡しました。

2011年~2014年の4年間、同病院で腹腔鏡を使った肝臓手術を行ったのは約100ケース。

今回の事態を受け、病院側は第二外科(消化器外科)の肝胆膵グループの手術を現在全て停止しています。

Photo by flickr

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