犬の死骸遺棄で逮捕された木村正樹容疑者、背景は動物愛護法改正?

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宇都宮市の鬼怒川や、那珂川町の山林に犬の死骸を遺棄したとして、警察は動物愛護法違反、廃棄物処理法違反などの容疑で、栃木県那須塩原市共墾社在住の無職・木村正樹容疑者を逮捕しました。

木村正樹容疑者には、宇都宮市の鬼怒川の川岸に小型犬 45 匹の死骸を、さらに今月の 5 日には那珂川町富山の山林に小型犬 27 匹の死骸を遺棄した疑いがかけられています。

木村容疑者は県警の調べに対し、「先月下旬に 80 匹の犬を引き取り、売買や譲渡を考えていた。犬を木の箱に入れ、レンタカーのトラックで高速道路を運んでいる間に死んでしまい、知っている 2 か所の現場に捨てた」と供述し、容疑を認めているそうです。

また、木村容疑者は、引き取った犬たちに食べ物どころか、水さえ与えていませんでした。見つかった犬たちは爪や毛が伸びた不衛生な状態で、一部は病気にかかっていたとのこと。

木村容疑者は元ペットショップの従業員。現在では犬の譲渡などに携わっているとのことで、今回の件も「愛知県の知り合いから無料で引き取った」と供述しています。県警では譲渡した側の人物からも詳しく話を聴くとともに、さらに木村容疑者に詳しい動機や、死亡した経緯などについて追及する方針です。

このような痛ましい事件の背景の一つとして、昨年9月の動物愛護法の改正があると考えられます。

行政では犬・猫の殺処分の数を減らそうという目的から、相当の理由がなければ引き取りを拒否することを可能にしました。そのため、引き取りてのない一部の心ないブリーダーや販売業者が、遺棄する事態が起きているのではないか、というわけです。

行政が意図する「殺処分をなくす」ということが、そのまま「動物たちの幸せ」に繋がるかといえば、必ずしもそうはなっていない例もあります。

殺処分を免れても、動物たちは業者や買い主たちからネグレクト(飼育放棄)、虐待、遺棄などの扱いを受け続けることになります。悲しいことですが、行政や動物病院での適切な安楽死は、現状では必要であると考えざるをえない、むしろ推奨すべきだと主張する人もいます。

問題は殺処分の有無以上に、家庭とブリーダー含めた繁殖制限の徹底や、飼育環境の向上とその義務化にあるいえます。現状のように誰もがブリーダーになれる、また安易にペットを飼うという意識は、変えていかなければならないでしょう。

Photo by https://www.flickr.com/photos/lukema/

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