安倍首相肝煎り「輝く女性」は実現できているか

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「輝く女性」という言葉は2014年3月に「輝く女性応援会議」という内閣府男女共同参画局の会議が行われた事や、6月に「SHINE!すべての女性が、輝く日本へ」というAmebaオフィシャルブログが開設されたことなどで話題になりました。

 

「輝く女性応援会議」とは

アベノミクス三本の矢の一つである「成長戦力」の中に「待機児童の解消」「職場復帰・再就職の支援」「女性役員・管理職の増加」があり、それを形にしたのが「輝く女性応援会議」です。

これは国のトップである総理指揮のもと、女性が輝く社会の実現に向けた全国的なムーブメントを創出し、社会全体で女性の活躍をできるように、結果を残せるように応援しようという目標のもと、開催されたものです。

国としてだけでなく、高知、三重、山形などの地域でイベントも開催しました。「輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会」という会議も行われました。これは首相官邸で「輝く女性応援会議」が開催されたことを踏まえ、男性リーダーの女性活躍推進の「行動宣言」をまとめ、発信することを目的に開催されました。

 

公式ブログも開設

「SHINE!すべての女性が、輝く日本へ」というブログは元々「輝く女性応援会議」という内閣府男女共同参画局の政策の一環です。これは「すべての女性が輝く日本」のテーマを掲げ、始まったリレー式ブログです。

最初にブログを書いたのは安倍晋三首相でした。その後、えびちゃんこと蛯原英里さん、一児の母でタレントの福田萌さんや、新潟県を拠点に地域活性化モデルとして活躍中である今井美穂さんなど、今まで様々な著名人がこのブログに記事を投稿しています。

投稿は毎週金曜日に更新され、現在も更新され続けています。安倍首相はブログ内で

”女性が輝けば、日本はもっともっと輝ける。働いている女性も、今家庭にいる方も、その経験も生かしながら、さらに活躍できるように政府としてどんどん応援していきます。”

と述べています。

 

日本人女性の雇用率の現状

経済協力開発機構(OECD)がまとめた「The 2014 OECD Employment Outlook」では世界の雇用状況が明らかになりました。OECD日本政府代表部がまとめた分析、提言によると以下のようなことが述べられています。

”日本は教育への投資の恩恵を十分に享受できていない。少女は少年より読解力と科学リテラシーが優れており、数学の点数もあまり差がない。若い女性は男性よりも大学を卒業する可能性が高いが、この傾向は労働市場にいまだ反映されていない。日本の雇用の男女差は他国と比べ大きい。男女の就労率の差は大体20%(OECD諸国では17%)あり、男女の賃金格差は中位の収入で27%あり、OECDの中で二番目に高い。賃金格差は、比較的低い賃金の非正規労働者―70%が女性で多くがパートタイム勤務―と正規労働者―70%が男性で正規雇用とかなり安定した雇用契約がある―といった雇用条件の大きな違いに強く関係している。”

引用元:国際比較をとおしてみた日本2014年9月

男性と女性の間に能力やスキルに関して圧倒的な差はないものの、雇用率だけではなく賃金の格差などの問題も抱えているのが現状です。

このような問題も解決するために立ち上がった「輝く女性応援会議」でしたが、発足の約三ヶ月後に、みんなの党会派の女性議員塩村文夏が東京都議会本会議内で何人かの男性議員から妊娠、出産に関して女性しかもたない悩みについてのやじを受けるという問題がありました。

このように、「輝く女性」と一言でもいっても、未だにジェンダー間格差について問題があるのは事実です。

photo by 首相官邸ホームページ「女性活躍応援会議」ページ  [参考文献]

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