米国ミズーリ州暴動、全米へ拡大

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暴動の発端

米国ミズーリ州で、黒人青年を射殺した白人警察官が不起訴になったことをきっかけに、抗議活動が行われています。この抗議活動は暴動へとつながり、さらに全米に拡大、イギリスでも抗議活動が始まっています。

一連の抗議活動の発端となった事件ですが、ミズーリ州で8月に生じました。しかし、今月24日に地元の大陪審がこの白人警察官を起訴しないと決めました。

これを受けて、この決定に不満を持つ黒人を中心とした人々が、抗議活動を開始しました。住民の一部は暴徒と化し、スーパーや飲食店に火を放ち、略奪を働いています。ミズーリ州ファーガソンでは、25日夜にも警察車両に放火するなど混乱が続いています。

 

広がる抗議活動

この抗議活動は170を超える都市へと拡がっており、首都ワシントンやピッツバーグ、アトランタなどにも抗議活動がひろがっています。イギリスのロンドンにあるアメリカ大使館前でも、26日に黒人系の団体を中心とした抗議集会に1000人近くが参加しました。

司法当局は事件を不起訴にした証拠写真や証言で、本来は非公開のものを公開しています。たとえば、25日間に及ぶ大陪審の審議の内容を記した4700ページにわたる書類や250枚を超える証拠写真を公開しました。

また、白人警察官の証言も公開されました。警察官は、黒人少年に顔を殴られ、そのあと少年が逃げたため追いかけたところ、少年が振り向いたので射殺したと、証言しています。

 

一方で、射殺された黒人少年側の主張が、大陪審に提出されていないことを指摘する声もあがっています。人権活動家のシャープトン氏は「戦いはまだおわっていない」と述べ、黒人少年を射殺した白人警察官を起訴するよう訴えていく考えを示唆しました。

これを受けて、オバマ大統領は25日にシカゴで演説を行い、暴動に対しては遺憾の意を表明しつつ、黒人社会への共感を表しました。また、抗議行動の参加者に冷静な対応を促しましたが、オバマ大統領の呼びかけにもかかわらず、事態は収束に向かうどころか混乱を増しています。

photo by Flickr

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