【読了時間:約 2分

トリクルダウンとは

言葉の意味は”流れ落ちる”。経済において、富める者が増えればいずれ貧しい層にも経済全体の規模が拡大した恩恵がもたらされる、という考えのことを指します。

「公平な競争が実現されれば社会全体が豊かになる。またそのためには政府の介入も辞さない。」という考えを持つ新自由主義の考えのもとで主張される理論です。かつて、アメリカの大統領レーガンはこの考えのもとでレーガノミクスを実施したと言われています。

 

トリクルダウンは起きているのか

今回安倍首相が実施したアベノミクスについて甘利経済大臣が以下のように述べたことから有名になりました。

”アベノミクスが失敗、アベノミクスの基調が頓挫したということではありません。現実に企業収益は史上最高になっています。(中略)実質賃金がついてきていない。つまり、企業収益が完全に好循環を回し切っていないというところです。トリクルダウンがまだ弱いということです。だから、トリクルダウンを強くする。(中略)デフレに戻らないようにトリクルダウンをしっかりスピードを速める、実質賃金が上がっていくようにする”

甘利経済大臣が述べるように、実際現在の日本でトリクルダウンの効果は強く出てきてはいません。アベノミクスで行われた大規模な金融緩和政策によって恩恵を受けたのは主に大規模な資産を持つ裕福な者たちだけだと言われています。

りゅうこう

(出典:http://bylines.news.yahoo.co.jp/inoueshin/20141120-00040863/)

実際、大企業の内部留保、つまり資産として持っているお金がアベノミクス以降増加してはいますが、相対的貧困率は上昇を続けています。また実質賃金率も大きく上昇してはおらず、大企業からのトリクルダウンは起きていないと判断できるでしょう。

photo by GoodOleWoody’s Blog and Website [参考文献]

Credoをフォローする