「女装子」ってどう読むかわかりますか?

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「女装子」とは「じょそこ」と読み、「女子」と「女装」の合成語、もしくは女装に「~子」を付けた造語です。「女装娘」と表記する場合もあります。文字通り、女装した男性、男子を意味し、狭い意味では日常的に女装をし、女性として生活している人を指しますが、単に趣味で女装しているだけの人に対して使う場合もあります。

 

「女装子」の歴史

「女装子」の由来はゲイたちの間で使われていた、女装好きな人を指す言葉でした。1950年代のゲイ社会は、ゲイ・おかま・女装趣味者などの分類がまだ明確ではなく、そのようなときにゲイたちが単に女装を愛好するだけの男性への蔑称として、「女装子」を用いていたのです。

そのような経緯があるので、女装者は自身を「女装子」とは言いませんでした。 

しかし、1960年~1970年代に入るとゲイバーの多様化に伴い、「ゲイ」と「女装」がはっきりと分離します。「ゲイ」は男性同性愛者を指し、「女装」は女性用の衣服や装飾品を身につける男性の異性装のことになります。

そして1980年代に入り、サザンオールスターズの桑田佳祐と大阪のゲイバーのママ・ベティとの対談において、「ニューハーフ」という言葉を商業女装用語として使ったことをきっかけとして、女装者が「おかま」や「ニューハーフ」たちと自分たちを区別させるため、「女装子」を名乗ることが多くなります。

ところが近年、2009年代頃からコスプレの一種として、軽い感覚で女装をする若者が東京を中心に増え、語源や由来を意識せずに、彼らを「女装子」と呼ぶ風潮が現れました。

本年度流行語大賞へのノミネートは、従来の意味とは少し違った用法である若者言葉として、「女装子」という呼称が一般化し、定着しつつあることを受けてのことのようです。

 

女装子の使い分け

ちなみに、「女装子」は性的嗜好を不問とし、異性を好きであっても女装を趣味としている男性のことを指す言葉で、心も女性である人を指す「ニューハーフ」や、女性的であることを示すために女装をするゲイバーやショーパブのホステスは含まないとされています。

また、メイクなどをしないで単に女装するだけ、日常的にブラジャーなどの女性下着を着用する性癖を持つ者も、「女装子」ではない、とするのが一般的です。

photo by S Pakhrin

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