【エボラ出血熱】拡大阻止するために家族全員投獄?

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西アフリカで猛威をふるっているエボラ出血熱が、一部の地域では新たな発症数の減少がみられているものの、増加している地域もあり、まだ沈静化への道のりは遠い状況となっています」

エボラ出血熱は2013年12月ごろからギニアやリベリア、シエラレオネをはじめとする西アフリカ諸国で流行しはじめました。2014年12月3日付けの発表によると死者数は6000人以上になり、感染者は1万7000人を超えました。ウイルスの致死性の高さから、今後も死者数が増えていく見通しです。

グローバル化により、人の移動が国境を超えて激しくなっています。それによって、世界各地に感染拡大の恐れがあるため、WHOをはじめとする様々な国際機関がこの問題の対策に乗り出しています。今年8月8日にはWHOはエボラ出血熱について「国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態」という宣言を出しています。

この感染拡大の背後には様々な理由が考えられています。西アフリカでは衛生を保つための水が不足していたり、公衆衛生に関する知識が乏しいことなどが感染拡大の要因となっています。

また、西アフリカは地域によって、葬儀の際に死亡した人の遺体に触れて洗い清めるという伝統的な習慣があるために、死亡した患者の体液を介して感染が広がっているのではないかということも考えられます。この習慣への対策として、西アフリカのシエラレオネ政府は12月5日に声明を出しました。

この声明の内容は、「エボラ出血熱で死亡した人の遺体を伝統にしたがって洗い清めた場合、家族全員を投獄する」という内容です。エボラ出血熱対応センターによると、伝統的葬儀を営んだことが判明した場合、家族全員が21日間隔離され、検査結果が陽性なら治療施設へ送られ、陰性であれば一定期間投獄されるとのことです。

エボラ出血熱についてWHOは「患者の七割を隔離する」という目標を掲げ、達成期間を12月1日と設定していました。治療施設の設置を急ぐなどして、ギニアとリベリアではこの目標を達成することができましたが、新規感染者が増加しているシエラレオネでは、医療支援がまだ行き届いていない地域があるため、この目標を達成されておらず今後もエボラ出血熱の終息には時間がかかる見通しです。

photo  by Army Medicine

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