ネットは騒ぎ過ぎ?”黄金の血”「Rh null」型の真相

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希少な血液型である「golden blood」(黄金の血)と呼ばれる血液が、今ネット上で話題となっています。

この黄金の血は、国際赤十字社の調べによると、世界の人のわずか0.01%未満(1万人に1人未満)しか持っていないと言われています。血液型は赤血球の表面にある抗原で決まります。

人間の赤血球の表面には、最大で342種類の抗原が存在するといわれており、赤血球表面にどのような抗原が存在するかによって、血液型はA型、B型、O型などの「ABO式血液型」や、Rh因子で分類する「Rh式血液型」などがあります。

その中でRh抗原を一切持たない「Rh null」型は非常に珍しい血液型です。同じようにRh nullの血液型やRh nullに近いような非常に珍しい血液型を持った人に対する輸血、また特殊な状況の輸血を可能にする血液として、非常に重要です。

その重要性から、通称『黄金の血』といわれています。ただし、ABO型はあります。そのため、よくネット上で言われている、「誰にでも輸血できる血」などの表現は間違いです。Rh nullかつO型の血液のみ、「誰にでも輸血できる血」になります。

Rh抗原がまったく存在しない「Rh null」型は、2010年の段階で世界中で確認されているのはわずか43人であり、医学的にも非常に重要なサンプルであると言えます。

現在、輸血に応じることを了承しているのはブラジル・日本・中国・アメリカ・アイルランドに住む6人だけだそうです。

この貴重な『黄金の血』は、イギリスのInternational Blood Group Reference Laboratory(IBGRL)という研究所で、他の血液型のものと混ざらないように、完全個別で処理・保管されているそうです。

Photo by Wellcome Images on flickr

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