日本共産党21議席獲得で躍進、その要因とは?

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14日、衆院選の開票が行われ、与党自民党・公明党が合計325議席と、前回衆院選に続き3分の2超の議席を獲得しました。3分の2超の議席があれば、参議院で否決された法案を衆議院の再議決で成立させることができますので、与党は引き続き安定した政権運営が可能となりそうです。

野党では、民主党が11議席上積みし、次世代の党が大きく議席を減らす中、共産党の躍進が目立ちます。同党は改選前の8議席から3倍近い21議席へと議席数を伸ばし、2000年以来、14年ぶりに二桁の議席獲得となりました。

衆議院で法案を提出するためには20名以上の賛成が必要ですが、今回の結果によって、共産党は単独での法案提出権を獲得しました。

同党躍進の最大の要因は、投票率が低かったことだと考えられます。今回の投票率は52.66%で、前回衆院選の59.32%を6.66ポイント下回り、戦後最低となりました。投票率が下がると、組織票を持つ政党が有利になります。

つまり、自党の支持者が確実に投票に行ってくれる傾向にある共産党は、無党派層が起こす「風」の影響を受けにくい低投票率での選挙に強いということです。共産党同様、強固な組織票を持つ公明党が議席を伸ばしたことを見ても、低投票率が選挙結果に影響を与えたことが窺えます。

また、「安倍政権の暴走ストップ」という共産党の分かりやすいメッセージが、反安倍政権の票を集めることに繋がったことも事実でしょう。

日本大学の岩井奉信教授は、「野党らしい野党は共産党しかいない。不満票の受け皿になっていることは間違いない」と指摘しています(15日付ブルームバーグ)。徹底した政権批判が伝統である共産党はまさに「野党らしい野党」。今回はその野党らしさが有権者の支持を得たようです。

巨大与党と対峙するためには野党共闘が重要ですが、独自路線の共産党はどうするのか。今後の同党の動きに注目しましょう。

Photo by MIKI Yoshihito on flickr

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