民主党が抱えるジレンマ、自主再建か野党再編か【民主党代表選】

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民主党の海江田代表は15日の記者会見で、代表辞任を正式に表明しました。同氏は衆院東京1区で敗れ、比例での復活当選もできず落選しました。民主党代表が落選するのは初めてのことです。同氏の辞任を受け、民主党では早ければ年内にも新代表を選出する方向で調整が進められています。

 

民主党代表選、争点は?

民主党代表選は、自主再建派と野党再編派の争いになるとみられています。自主再建派とは、他の野党との合流などではなく、あくまで独自に民主党を再生させることを目指す勢力で、岡田克也代表代行、枝野幸男幹事長らが代表格です。

一方で、前原誠司元代表、細野豪志元幹事長などは野党再編に積極的で、考え方の近い維新の党・橋下徹共同代表などと連携し、新党結成も視野に入れています。

民主党最大の支持団体である連合(日本労働組合総連合)は橋下氏と対立関係にあり、維新の党との新党結成には絶対反対の立場です。連合に支えられている労組系議員も多数存在しますので、そうした議員たちは岡田氏を擁立するとみられます。

というもの、野党再編派の多くは保守系で、次期国会で安倍内閣が最重要視する安保関連法制へ同調する可能性があることから、旧社会党系議員などは、前原氏や細野氏の代表就任を是が非でも阻止したいと考えているためです。

岡田氏も思想的には前原氏らに近いものの、維新の党との合流には否定的で、かつ安倍内閣との対決姿勢を鮮明にしていることから、労組系議員としては担ぎやすい状況にあります。一方、野党再編派も一歩も引かない構えだと伝えられています。

 

民主党が抱えるジレンマ

16日付毎日新聞社説は民主党について、「党内に多様な意見があるのは当然だ。しかし、議論の末、いったん決めたら所属議員はそれに従う。長年指摘されてきた『決まったことを守らない』体質を克服しない限り、国民の信頼は戻らない」としています。

こうした体質は、民主党が旧社会党系から保守系まで幅広い議員の「寄り合い所帯」であることに起因しています。

その点を考えれば、思想・信条に基づき党を割った方がすっきりするのは間違いありませんが、その場合、現在保持するスケールメリット(党の規模が大きいことによる様々な利点)を失ってしまいます。誰が代表に就任するにせよ、このジレンマは解決困難な問題として民主党内に存在し続けます。

Photo by FutUndBeidl on flickr

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