中国船が沖縄沖に11隻、さらなるサンゴ密漁か

【読了時間:約 2分

中国漁船サンゴ密漁問題で、今月16日午前、中国漁船とみられる11隻の船団が沖縄本島の南東の海上から東へ向かうのを、海上保安庁の航空機が確認しました。このまま進んでいけば、小笠原諸島周辺に3,4日で着くことから、海上保安庁は密漁への警戒を強めています。

この密漁の対象とされているのは希少な宝石となるサンゴです。中国国内のサンゴの価格の高騰や、サンゴ漁の規制強化が原因とみられています。今年の10月には小笠原諸島周辺で中国のサンゴ漁船と思われる密漁船が212隻確認されました。

このような状況下の中で、今年10月以降、日本政府は日本の領海内または排他的経済水域において中国人船長を9人逮捕し、内3人は違法に操業した罪で既に起訴されています。

これに加えて、政府は密漁への罰金を大幅に引き上げました。以前は外国人漁業の規制に関する法律により外国人の日本領海内での無許可操業への罰金は400万円でしたが、今回の改正で罰金は上限3000万円となりました。

この一連の騒動は日本だけではなく、当事者たちである中国まで熱を帯びています。

密漁に関する反応は意外なことに、日本政府の対応を称賛する内容となっているのです。中国のポータルサイト網易によると、「中国漁民に対して最も人道的な対応をしているのは日本だ。」と伝えています。この称賛の背景には密漁に対する各国の対応にありました。

近年中国漁船は密漁がきっかけで日本だけではなく、ロシアや韓国、ベトナム、フィリピンなどの隣国と衝突を繰り返しています。

要は「各国の対応と比べて日本の対応が人道的だ」と指摘しているのです。

例えば、フィリピン政府は漁船を没収した上で船員を投獄しました。韓国は中国漁船の取り調べ中に発砲し、中国人船長を殺害していたと網易は伝えています。他にもロシア、北朝鮮の対応は日本の対応よりも極めてひどいものでした。

うってかわって日本の対応は暴力的なものではなく、中国船のGPSが日本の領海と示していなかったという理由で密漁に対し無罪判決を言い渡し、中国人船長を400万円の担保金で保釈しました。この対応が中国側に人道的な対応と映っているようです。

しかしながら、今回密漁と疑いをかけられている漁船が本当に密漁をしていた場合、その人道的な対応は良いように利用されることになります。今後、密漁に対する日中両政府の対応が注目されます。

photo by USFWS – Pacific Region

Credoをフォローする