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長妻昭元厚生労働相、細野豪志元幹事長、岡田克也代表代行が立候補している、18日投開票予定の民主党代表選が荒れ模様となっています。

きっかけは8日に行われた日本記者クラブ主催の討論会で、岡田氏が「細野氏は私に『衆院だけでも維新と合併すべきだ』と強く提案したのは何だったのか」と、衆議院解散2日前の昨年11月19日に、細野氏らから維新の党との新党構想を持ちかけられたことを突然明らかにしたことでした。

それに対し細野氏は、「維新側からサインとして『関西を切り離すことも考える』との話があった。(両党の選挙区調整が)打算とみられるよりは選択肢だった」と維新の党から持ち掛けられものであったことを暴露してしまい、他党を巻き込む事態となってしまいました。その後細野氏は、「維新側から一方的に出てきたものではない。言い方がやや適切性を欠いた」と釈明しました。

維新の党の松井一郎顧問(大阪府知事)は、「東京の国会議員団役員はあり得ないと言っており、どちらかがウソをついている」と不快感を示し、東京側の同党国会議員は「非公開の場の他党の話を表で言うのが一番問題だ」と細野氏を批判しています(9日付毎日新聞電子版)。

岡田氏は9日にも、民主党内で自身の派閥「自誓会」を持つ細野氏について、「自民党の派閥政治のようにならないことを祈りたい。私が代表になれば、どういう形で(グループ活動を)やるべきか、党の中の機関で議論していただきたい」と批判的に述べました。

岡田氏の一連の発言の背景には、細野氏への不信感があると考えられます。岡田氏は、他の野党との合流などではなく、あくまで独自に民主党を再生させることを目指す「自主再建派」です。一方細野氏は、野党再編に積極的な「野党再編派」として知られています。

ところが代表選が入ると、細野氏は幅広い支持を得るため野党再編の持論を「封印」しており、それが「原理主義者」と呼ばれるほど生真面目な岡田氏には我慢ならないのかもしれません。

岡田氏の真意は分かりませんが、これでは民主党の「内輪もめ体質」がフォーカスされるだけで、せっかく同党の存在感を示す機会である代表選がむしろマイナスになり得るかもしれません。

残りの選挙戦では批判合戦ではなく、民主党再生のためには何が必要なのか、自民党に対してどのような対立軸を示せるのか、候補者たちにはそうした建設的な議論が求められているのではないでしょうか。

Photo by Dick Thomas Johnson

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