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1月15日にアジア諸国を歴訪中のローマ法王が先週のフランス・パリで発生したイスラム過激派組織による一連の襲撃事件に対して、世間がイスラム教を非難する情勢に傾きかけ、メディアでも様々な避難が飛び交う中で、言論の自由について「宗教を侮辱することはできない」と意見を述べました。

フランスの風刺週刊誌シャルリー・エブド本社がイスラム過激派によって襲撃され、12人が犠牲となった事件が発生した要因として、本誌がイスラム教の預言者ムハンマドの風刺画を繰り返し掲載したことに激怒したとされています。

ローマ法王は、「神の名において人を殺すのは愚かしい」と述べながらも、「あらゆる宗教に尊厳がある」「他人の信仰について挑発したり、侮辱したり、嘲笑したりすることはできない」と自らの意見を示しました。

現ローマ法王のフランシスコ法王は、歴代の法王と比べて進歩的であると評されていて、18日にフィリピンで予定されている野外ミサでは、天候や警備の懸念に不安があるにもかかわらず、過去最大の600万人が参列すると見込まれています。

これは20年前の1995年に同じ場所で開催された故ヨハネ・パウロ2世の記録を上回る数です。

また法王は、「言論の自由は権利であり、義務であるが、他人を傷つけることなく表出されなければならない」と諭し、中立の立場としてメディアと宗教の双方に非があるということを間接的に述べる形になりました。

言論の自由については、その権利の域を超えて人権侵害になるような事件や裁判があり、個人のモラルや責任が問われるケースが多いです。

フランスの芸人がテロを擁護する発言が問題となっている裁判や、ネット上での殺害脅迫は言論の自由であるかなど、最近では行き過ぎた権利の行使が問題として多く取り上げられる中、個人の権利としてどこまで許されるのかに注目が集まっています。

Photo by Sergey Gabdurakhmanov

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