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西アフリカで感染が拡大しているエボラ出血熱が、未だに収まる気配を見せていません。

感染拡大防止に向けての対応が遅れているのもありますが、世界保健機関WHOは、資金、人材の不足によってエボラ出血熱への対策に遅れが出てくる可能性があるとの発表をしました。

現地では雨季が4月に始まることもあり、感染拡大する前にこのエボラ出血熱を食い止める算段をつけたいとしています。

エボラ出血熱への対策費用はこの先6カ月で3億5000万ドル(約410億円)と見積もられていますが、未だ9000万ドルしか確保できていない現状です。このままでは2月の半ばで資金が底をつくとみられ、関連機関への資金提供を呼びかけています。

順調に事態が収束に向かうとしても、最短で4~5ヶ月先になると見られ、このままでは感染拡大が懸念される雨季は避けられない状況です。

現在イギリスとアメリカで対エボラ出血熱用のワクチン開発が進められていて、2種類の有効な試薬が現在臨床試験段階になったとも報じられ、事態収束に向けての対策が急がれています。

一方で、「エボラウイルスの変異によりワクチンの有効性が損なわれるのではないか」との指摘もあり、その有効性については手放しに喜ぶことはできないとの見方もあります。

エボラウイルスは、インフルエンザウイルスと振る舞いがよく似ていて、インフルエンザウイルスと同じように異なる型のDNAパターンに変異する可能性もあるとの指摘もあり、現在確認されている中でも、治療薬の作用を阻害する変異を専門チームは既に確認しているようです。

地域によっては、感染が収束したというところもありますが、依然として西アフリカを中心として予断を許さない状況が続いています。

今になって治療薬の開発に本腰を入れ始めたのには、治療薬の開発に莫大な資金が必要であることと、発生する地域が発展途上の貧しい国に限定されていたためです。ワクチン開発の費用対効果が十分でないという投資企業の利益を優先する考え方から開発はあまり進んでいませんでした。

今回の世界的な拡大は、それを戒める良い機会となったのかもしれません。

 

photo by CDC Global
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