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昨年12月、名古屋市昭和区のアパートで森外茂子(ともこ)さん(77)を殺害したとして愛知県警に逮捕された名古屋大の女子学生(19)が宮城県内の私立高校在学中、同級生の男子生徒の視力が著しく低下するという事件が発生していたことで、宮城県警と愛知県警が警察庁を通じて合同本部設置の検討をしていることが3日にわかりました。

男子生徒は劇物であるタリウム中毒症状であった疑いが強いことがわかっています。

 

 タリウムとは

タリウムは1861年にイギリスで発見され、淋病や梅毒、結核などの治療薬として使用されていましたが、しばしば中毒を起こしたことから治療薬としては用いられなくなっています。

タリウムは無味無臭のため、誤飲誤食による中毒事故が米国、欧州、日本で報告されており、硫酸タリウムの致死量は成人に対し約1gとされています。

タリウム中毒の症状としては、摂取から1〜2日後に食欲不振、嘔吐、口内炎、結膜炎、便秘、筋肉通、頭痛、顔面腫脹などが現れ、視力障害、知覚異常、消化管出血、下痢、不整脈、腎不全、痙攣、呼吸麻痺、発汗、脱毛、毛根部黒色色素沈着などがみられることもあります。

タリウムを多量摂取し、急性中毒となった場合には消化管の痛みや運動麻痺、呼吸障害によって死亡することもあります。また、一定時間以上の間致死量に近い量を与えると皮膚が赤みを帯びてタリウム中毒の特徴である脱毛が起こることもあります。

 

女子学生は「高校時代、同級生に毒を飲ませたことがある」と供述しており、名古屋市内の女子学生の自宅アパートからはタリウムとみられる薬品が入った容器が押収されています。

同級生の男子生徒は平成24年6月ごろに体調を崩し、両目の視力が低下。同10月に入院し、同12月に相談を受けた宮城県警は、鑑定の結果劇物のタリウムによる中毒症状の疑いがあるとし、25年2月に被害届を受理し、調べを進めています。

Photo by Images Money

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