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兵庫県西宮市は5日に、イノシシ駆除のため同市の人工島・西宮浜にある「西宮浜総合公園」など3公園を閉鎖していた問題で、危惧されたイノシシの赤ちゃん「うり坊」ではなく外来種のヌートリアであることが判明したため、閉鎖を解除したと発表しました。

同島では1月中旬に、「西宮浜総合公園」近辺で住民3人がイノシシに襲われるという被害が出ていました。当初は陸地から離れた人工島にイノシシが出現したことで大騒ぎになり全国のニュースで取り上げられる騒動に。市が捕獲に乗り出したところ1月30日に無事捕獲に成功し、六甲山の山林に放たれました。

しかしその後もうり坊らしき目撃情報があったため、市は捕獲されたイノシシの子供が残っていると予想されることから、イノシシが生息しそうな茂みがある3つの公園を閉鎖し、捕獲作業を継続していました。その結果うり坊ではなくヌートリアであることが判明し、安全が確保できたため閉鎖を即刻解除したものです。

発見されたヌートリアは南アメリカ原産のネズミ目のほ乳類で、日本では「海狸鼠(かいりねずみ)」や「洋溝鼠(ようどぶねずみ)」などと呼ばれていました。体長は成体で40~60センチ、体重は5~9キロほどの大きさになります。

ヌートリアは上部で飼育が簡単な他、上質な毛皮が廉価で得られることから、第2次世界大戦期は各国で兵士の防寒服作成のため飼育されてきました。日本でも1939年に150頭が輸入され、1944年には約4万頭が飼育されていました。

しかし終戦とともに毛皮の需要が激減したことで、日本でも飼育超過となり野に放たれました。それが野生化してしまい、現在は東海地方から西日本を中心に広い範囲に生息。各地で農作物被害や在来種の生態系への影響も深刻化しており、2005年6月に政府から特定外来生物に指定されています。

Photo by Henri Sivonen

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