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米3大ネットワークのひとつ、NBCテレビの著名キャスターであるブライアン・ウィリアムズ氏は、2003年のイラク戦争を取材した際、自身が経験したとするリポートが嘘だったことを告白しました。

アメリカの3大ネットワークとは、日本で言えば民放のキー局に当たり、NBCの他に、ABC、CBSがあります。ウィリアムズ氏はNBCの夕方のニュース番組『NBCナイトリーニュース』のキャスターを10年勤めており、日本で例えれば、知名度、経歴などの点から、ジャーナリスト出身のキャスターだった筑紫哲也氏のような存在です。

米紙ニューヨーク・タイムズによれば、同番組の視聴者は平均895万人で、ABCの811万人、CBSの688万人を凌いでおり、夕方のニュース番組の中ではトップとなっています。

問題のリポートは、2003年、ウィリアムズ氏がイラク戦争を取材した時のもので、同氏が搭乗していたヘリコプターがイラク領内で敵の攻撃を受け、砂漠に緊急着陸したとしていました。このリポートは従軍記者の勇敢さを表すものとして、米国内で称賛されました。

ウィリアムズ氏は12年にわたりその経験を語り続けていましたが、1月末に同氏と同氏を救ったとされる元兵士を讃えるニュースが放送されたことなどを受け、当時の状況を知る米兵が、同氏は攻撃を受けたヘリコプターにはいなかったことを証言し始めました。

ウィリアムズ氏は4日に放送された『NBCナイトリーニュース』で、「私は12年前の出来事を回想する中で間違いを犯しました。謝罪したいと思います。攻撃されたヘリコプターに乗っていたとしていましたが、そうではなく、後続のヘリコプターに乗っていました」と述べました。

有名キャスターが、結果として10年以上も嘘をつき続けてきたことを認めたため、ウィリアムズ氏に対する非難の声が広がっています。

米ニュース専門放送局・FOXニュースのハワード・カーツ氏は、ウィリアムズ氏が嘘を認めたことは、メディア業界における同氏の信頼性に深刻な影響を与えるとしています。また、米紙USAトゥデイのレム・リーダー氏も、「過去をこのように説明したウィリアムズ氏が、NBCニュースの顔であり続けるのは難しい」と述べています。

ツイッターでは、「#BrianWilliamsMisremembers」(ブライアン・ウィリアムズの記憶違い)というハッシュタグで抗議活動が行われている中、ウィリアムズ氏が看板キャスターであり続けるのは困難になりつつあります。

Photo by Official U.S. Navy Page

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