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2月11日、アメリカ合衆国のバラク・オバマ大統領はISIL(イスラム国)に対する「軍事力行使権限承認(AUMF)」(※以下AUMF合衆国議会に要請しました。

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ホワイトハウスより バラク・オバマ大統領の「ISILに対するAUMF」要請に関して知っておくべき6つのこと

1: AUMFとは?

「軍事力行使権限承認(AUMF)」とは、米大統領に“緊急時の特権”として与えられている「軍事力行使権限 」を合衆国議会が承認することです。

(つまり、AUMFが議会によって決議されると、議会の承認の下、大統領が「米軍による武力行使」を発動することができるということになります。

2:今回、オバマ大統領が要請した「ISILに対するAUMF」とは具体的にどういった内容なのでしょうか?

今回のAUMFには以下の項目が含まれています。

・AUMFに3年という有効制限を与える

・2002年にジョージ・Wブッシュ大統領が要請し、決議された「イラクに対するAUMF」の廃止(この決議によって、2003年の米軍によるイラク侵攻が開始されました。)

・イラクとアフガニスタンで行ったような大規模な地上での武力行使を承認しない。代わりに、以下の様なより限定的な3つの状況下における地上作戦を行う。

①アメリカ軍及び連合国軍に関係する者の救出作戦

②ISILの統率を妨害するための特別作戦

③情報収集および反ISIL軍事勢力への情報提供

3:なぜ今回の「ISILに対するAUMF」は必要なのでしょうか?

ISIL 、イラクとシリアに住む人々の安全、それら地域の情勢の安定、加えてアメリカならびにその同盟国(allies)や賛同国(partners)の国民の安全にとって 、重大な脅威となっています

また、ISILの指導者たちは、アメリカ国民やその関係者に対して国際的なテロ攻撃をしかけると宣言しています。これらを受けて、オバマ大統領は合衆国議会に今回のAUMFを要請しました。

4:ISILに対してアメリカ軍が武力を行使するのは、これが初めてになるのでしょうか?

いいえ。

2月11日までに連合国軍(アメリカ軍も協力している)は合計でおよそ2300回の空爆を行いました。しかし、 オバマ大統領は、合衆国議会によるAUMFの決議を通して、「アメリカはISILを壊滅するために一つになっているのだ」という姿勢を表明することが重要だと考えています。

5:アメリカ軍は、かつてイラクとアフガニスタンで行っていたように、地上での戦闘に参加するのでしょうか?

いいえ。

オバマ大統領は、アメリカは中東での別の地上戦に引き込まれるべきではないと繰り返し述べています。地の利がある現地の地上軍イラク人部隊、クルド人部隊、穏健派シリア人の反対勢力の方が、ISILと地上戦を行うのに適しているからです。

6:今回の「ISILに対するAUMF」とブッシュ元大統領が要請したAUMFとの重要な違いは何ですか?

オバマ大統領のAUMF案は、長期にわたる積極的な地上作戦を承認しておらず、武力行使の期限を3年間に制限している、という点です。

 

以上は、今回の大統領のAUMF要請に関連して、ホワイトハウスがウェブサイトを通じて発表した内容を筆者が翻訳・要約したものです。

参照:The Authorization of Military Force Against ISIL Terrorists: What You Need to Know

Translated by Kazuhisa Orikawa photo by The Searcher

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