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2008年頃より格安ケータイ市場が急速に発展を続けています。最近ではドコモが自ら格安ケータイ市場に参入する事を発表し多くの事業者がしのぎを削っています。

しかしあまりの安さにちゃんと繋がるのか不安を感じてしまったり、選択肢が多すぎてどこを選べばいいのかといった疑問が多いのが現状です。そこで料金を基準に、通信速度などを踏まえてデータ通信と通話でそれぞれ比較してみようと思います。

 

 MVNOってなに?

格安ケータイ市場ではよくMVNOという言葉を目にします。MVNO(仮想移動体通信事業者)とはアンテナなどの通信設備を直接持たず、正規キャリアと言われるドコモやauやソフトバンクの設備を借りて通信事業を行っている会社です。

電話番号が記録されているICチップのSIMカードは設備を提供している会社から支給され、現在はそのほとんどがドコモの回線網を利用しています。MVNOのSIMは設備を提供している会社のSIMと同じものを使用しているため、MVNOの通信網と端末が同じであればSIMロックを解除せずに使うことができます。

 

 メリットは?

一番のメリットは料金の安さです。料金は一般的な電話も通信も使えるものでおよそ1ヶ月2000円前後から、また電話は使わず通信だけ使う場合には1000円前後からとなります。

他にも正規キャリアでは通常2年間を契約期間とするものが多く、2年毎の継ぎ目以外で解約すると違約金を取られるますが、そういった制限がないものが多いことや、安くてもMNP(電話番号移行サービス)が利用できるなどの利点があります。また料金が安いので複数のスマートフォンや電話番号を使い分けたいなどといった要望にも応えることができます。

 

 デメリットは?

その反面デメリットも数多くあります。MVNOでは元の事業者の通信安定性を確保するために直近3日間の合計通信量などを元に通信制限がかかる場合があります。通信業者により異なりますが、その目安はおよそ3日間で300MBから500MBです。

つまりどんなに大きい容量の契約をしていていても1日辺りおよそ100MB以上使い続けると低速通信に切り替わってしまうのです。例えばYouTubeの5分ほどの動画を見るとおよそ10MBなので5分動画を10本見ると100MBに達する計算になります。

そのためスマートフォンではウェブサイトの閲覧やメールのみでの使用など限られた通信をする場合には得と言えるかもしれません。またdocomo.ne.jpやezweb.ne.jpなどのキャリアメールが使えないことや国際ローミングが使えない場合があったり、店舗でのサポートがなくメールでのみの対応だったりと事情に詳しくない人にとっては困るポイントが多いです。

しかし最近では店舗でサポートを行う事業者や1ヶ月あたり無制限に通信を使えるものもあり、サービスの差別化が進んでいます。そこで現在一般向けにサービスを行っているMVNOをそれぞれの事業者で提供している高速サービスに絞ってまとめてみました。それぞれの事業者ごとで提供しているプランの通信量などが異なるので1GBあたりの料金で、データ通信のみと通話プランを含めたものの2つに分けて比較したいと思います。

その他に、どこの会社の通信網を使っているか、店舗販売の有無、データ通信SIMでのSMS機能の有無、通信制限がかかった場合の低速通信速度、通常の高速通信時の速度、国際ローミングの可否、参考にした料金プランを記載してあります。店舗販売がない場合は各社サイト上での注文及び購入になります。

 

 データ通信のみ

MVNO比較-データ

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 通話プラン有り

MVNO比較-通話

※画像をクリックすると拡大します

 

上記の一覧に通信速度を記載しましたが、書いてある通信速度でどれくらいのことができるのかというと、低速時の通信では文章のメールやスマートフォン用のウェブサイト、LINEなどのチャットアプリ、地図アプリなどを閲覧する上では問題ない範囲だと考えられます。

しかしメールで写真を送ったり、パソコン用のウェブサイトの閲覧、動画の閲覧、音楽のダウンロード、写真のFacebookなどのSNSへの投稿などは非常に時間がかかってしまうか、時間がかかりすぎて通信が途切れてしまう可能性があり、また通話アプリなども音声が不安定になる可能性があります。ビデオ通話などは絶望的と言えるでしょう。

今回の比較を通してデータ専用としてはSkyLink Mobileが、通話プランがあるものとしては楽天モバイル、総合的にはIIJmioが良いと結論づけられます。

Skylink Mobileは低速通信速度では多少劣るものの、安定的に高速通信で使うことを前提手とすればローミング機能などどこをとっても引けを取りません。楽天モバイルはデータ専用プランが無い反面通話プランのラインナップが充実しております。

またオプションで電話によるあんしんサポートサービスもあり、さらに端末を購入すると楽天スーパーポイントがそれなりにつくので差し引きするとかなり安くなります。

総合的には料金で言えば日本通信が一番安いですが、筆者が日本通信を使っていた経験上この会社は通信プランをかなりの頻度で予告なく変更される、「後でプラン変更できるからとりあえずこのプランで試してみよう」ということができなくなってしまうためあまりお勧めできません。

IIJmioではデータ専用と通話機能付きの2つが用意されていることやウェブサイトのわかりやすさ、また国際ローミングに対応していることなどからも一番良いと考えられます。

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