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世界各地で、廃棄物による海洋汚染が激しさを増しています。

この現状に際して、アメリカとオーストラリアの研究チームが「海に面する192の国」がどのような比率で海洋汚染に加担しているのか明らかにするために、消費者行動やごみ処理に関するデータ分析を行いました。

その調査結果によると、2010年、192の国の海岸線50km圏内に住む人たちが275,000,000トンのプラスチックごみを捨てていたことが明らかになり、そのうちの4,800,000~12,700,00トンが海に流れ込んだと見積もられています。

そして、中国がプラスチックごみによる海洋汚染に最も加担している国であることも明らかになりました。

2010年には中国国内で8,800,000トンのプラスチックごみが適切な方法で処理されておらず、その内の1,300,000~3,500,000トンが海に流れ込んだものと考えられています。

二番目に海洋汚染に加担しているのはインドネシアで、3,200,000トンのプラスチックごみが適切に処理されておらず、その内の1,300,000トンが海に流れ込んだと見積もられています。

また、フィリピンやベトナムなども海洋汚染に大きく関わっているようです。

一方、アメリカは20番目にランクインしていますが、彼らが海に流したプラスチックごみの量は、世界中の海に流されたプラスチックごみの総量の1%にも満たないようです。

調査に関わった研究者たちは、「世界中の海に流されたプラスチックごみの83%が上位20カ国から流れ込んだものである」と結論づけ、この調査の指揮をとったジョージア大学のジェナ・ジェンバック准教授は、「2025年には海に流されるプラスチックごみの量は二倍になる」と述べています。

〈編集部コメント〉

少しシニカルな意見になってしまうかもしれませんが、一番最初にグローバル化したのは資本でも人でもなく、ごみなのかもしれません。海洋汚染に最も悪い影響を与えている中国は大気汚染も同様に大きな社会問題になっています。

「経済発展」と「環境汚染」の問題は分ちがたい関係にあります。

かつて日本も、高度経済成長期に、公害病の発生や大量廃棄など環境汚染に加担したことは歴史的にも有名です。これを機に、1967年、公害対策基本法が施行されることになりました。

中国にそのような環境に関する法がないというわけではありません。大気汚染に関して言えば、昨年、大気汚染防止法の規制を強化しています。

Cited by  Which Countries Create the Most Ocean Trash? | WSJ Translated by Hidenori Ishii, Photo by epSos .de

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