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2月16日、デンマークの警察当局は、14日と15日に連続テロ事件の容疑者を手助けしたとして男二人を拘束しました。

連続テロ事件の容疑者は、コペンハーゲン市内のカフェとシナゴーグ(ユダヤ教の会堂)を銃撃し、あわせて二人を射殺しました。デンマークメディアによると、事件の容疑者はオマル・アブデル・ハミド・フセイン氏とみられています。フセイン氏は暴力団関係者として前科があり、2013年に犯した傷害罪で服役し、今回の事件の約2週間前に出所したばかりでした。

2月15日、イスラエルの大統領はヨーロッパに住むユダヤ人にイスラエルへ避難するよう求めましたが、それに対し、デンマークの大統領は以下のように述べました。

「ユダヤ人コミュニティーは何世紀にもわたってデンマークにあります。彼らはデンマークの一部であり、ユダヤ人のコミュニティーなしでは、デンマークは、もはやデンマークではなくなってしまいます。彼らの身の振る舞い方は彼ら自身が決めるものだと理解していますが、それを承知の上で、私は彼らにこのメッセージを伝えているのです。」

テロ事件の容疑者は、14日に行われた「表現の自由」を巡る会合の会場となっていたカフェを銃撃しました。その会合にはムハンマドの風刺画を描いたスウェーデン人の画家ラーシュ・ビルクス氏が参加していました。

今回の銃撃は彼を標的にしたものだと推測されていますが、幸いビルクス氏に怪我はありませんでした。このカフェへの銃撃で55歳の男性一人が死亡し、続けて起きた15日のシナゴーグへの銃撃では、警備員であるユダヤ人男性が死亡しました。

 

<編集部コメント>

「宗教・人種」に関する社会問題は後を絶ちません。連続テロ事件の容疑者であるフセイン氏はユダヤ人への嫌悪を公言していたとみられています。その公言が殺害というカタチになって表れたのは今回の事件です。嫌悪が派生して関係のない一般市民を巻き込むことは非常に許し難い行為だと感じます。

そのような状況下でデンマークの大統領が述べたメッセージは人種差別への批判のように思えます。彼の中では、ユダヤ人はデンマーク人と区別されているのではなく、デンマークの一部を構成している国民なのです。

彼女のその言葉がデンマークの平和に繋がることが求められています。

 Cited by Danish PM says Jews ‘part of Denmark’  | Euro news Translated by Hidenori Ishii, Photo by Nelson L.

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