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地球には未だに多くの解明されていない謎があります。そのうちの一つが、地球の内核構造です。

「内核」の構造については何十年にもわたって研究がなされてきましたが、未だに明らかになっていませんでした。

しかし、米国時間2月9日に出版された科学雑誌「Nature Geoscience」によれば、中国とアメリカの共同研究チームが、地球の内核のさらに内部に、内核の核、いわゆる「内内核(内々核)」が存在する可能性があると発表しました。

内核は、地表から3100マイルの深さに位置しており、さらに内核の表面温度は太陽表面温度(6000℃)とほぼ同じであるため、研究チームが直接研究する事は極めて困難です。

そこで、今回の研究を行ったイリノイ大学のジャオドン・ソン教授率いる研究チームでは、地震時に発生する「地震波」が地中の異なる層を通過する際に、どのように変化を起こすのかを観察することによって、「内々核」の存在を検証しました。

これまで内核は月とほぼ同じ大きさを持つ鉄の球であると考えられていました。しかし、今回の研究の結果で内核の内側には複雑な構造を持った「内内核」が存在していることが判明しました。

「内内核」の直径は内核の半径ほどであり、「内々核」は「外内核」(内核中の “核=「内内核」” 以外の部分)と同じように、鉄の結晶で構成されているようです。

しかし、研究者によると、「内内核」内の鉄の結晶は、「外内核」内の鉄の結晶とは違った方角に向いていて、「外内核」を構成する鉄の結晶が南北に向いて並んでいるのに対して、「内々核」を構成する鉄の結晶は東西に向いて並んでいるとのことです。

この発見は、内核が構成された際に、なにかしらの劇的な変化が起きた可能性を示唆しています。この研究結果は、地球がどのようにして創られたのかひもとく鍵になるかもしれません。

〈編集部コメント〉

今回紹介した「地震波」を使った方法のように、目に見えないものや手の届かない場所にあるものを調査する方法が日々発達しています。

特に宇宙についての調査は宇宙から飛んでくる宇宙線の波長や、隕石の組成を調べるなど調査対象そのものではなくそこから発生したものを調べる地道な作業です。そうした根気強い調査の積み重ねが宇宙の起源解明への鍵になるのです。

Cited by Scientists Find Surprising Core in Earth’s Inner Core| WSJ  Translated by Chiyo Tsubouchi, photo by DonkeyHotey

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