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気候変動は、環境だけではなく人々の健康にも負の影響をもたらしていることが医師たちによって指摘されました。

米国時間2月26日、米国胸部疾患学会は、米議会の議会場を訪れ、「米国胸部疾患学会に所属する医師のほとんどが、気候変動は患者に悪影響を与えていると主張している」という調査結果を連邦議会に報告しました。

具体的には、調査に回答した医師の77%が、気候変動がもたらす深刻な大気汚染によって、自分の担当する患者の病状が悪化していると訴え、気候変動が人々の健康に与える害は悪化の一途をたどるだろうと懸念しています。

米国胸部疾患学会は、気候変動によってもたらされた別の種類の健康被害(荒天による怪我、アレルギー症状、酷暑による健康被害など)についても指摘しています。

今、アメリカに住む子どもたちの10人に1人が喘息に苦しんでいます。酷暑による健康被害は数を増し、空気中の花粉の量も増えています。気温の上昇は、スモッグを生み出し、ぜんそくをもたらし、長引く花粉症を引き起こします。

このように、気候変動による大気汚染は、多くのアメリカ国民に対し悪影響を与えているのです。

アメリカは、「子どもたちに安全でより繁栄した世界を残したい」という人類の最も基本的な本能を満たすためにもこの問題に対して取り組んでいかなくてはいけません。

 

〈編集部コメント〉

貧困と戦争は健康に大きな影響をもたらします。それらと並べて気候変動がもたらす健康への影響が今、注目されています。世界保健機構(WHO)も2008年ごろからこの問題に対して国際的な取り組みが必要であることを強く訴えてきています。

物質的な豊かさをもたらした人類の発展の結果、温暖化を始めとした気候変動が起きているのだとしたら、それは皮肉なことです。20世紀に人類が得た豊かさが21世紀に新たな健康への脅威として存在しています。これらの被害をどう食い止めるか、21世紀の英知が試されます。

Cited by 7 out of 10 Doctors: Climate Change Is Already Harming Patients’ Health, Translated by Hidenori Ishii, Photo by Seattle Municipal Archives

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