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編集長が考えたことなどを書くコーナーです。

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今、僕はリクルートライフスタイルという会社のエンジニアーグループで働いています。

周りにはエンジニア暦10年以上ですとか、小学校からプログラミングやってきました、みたいな人が結構います。

そういった人たちを見ていて、「職人っぽいなあ」と感じます。

僕の兄は家具を職人をやっていて、作品作りに全力でコミットする姿を見ていたりするので、そういった姿に似ているなあと思ったりするのです。

実際職人の辞書的な意味は「技術で物を作る職業の人」ですから、IT系のエンジニアを職人と言ってもおかしくはないと思います。

 

 技術の移り変わりの早さ

そんな現代における職人・エンジニアですが従来的なエンジニアとは圧倒的に異なる特徴が二つあると思います。

一つは、扱っている技術の移り変わりの早さ、もう一つはエンジニア同士の関係です。

移り変わりの早さにはいくつか理由があると思いますが、最も大きなものは直接的に物質と結びついていないということだと思います。

従来の職人芸であれば、何かものを作ってそこから知見を得て、技術を改良していくという実際のものと不可分でした。

一方で、コンンピューターに関わる技術は、コンピューターの処理能力に依存する部分もありますが、本質的には物質と関連しない「情報」です。

物に縛られない分、次々と改良を重ねていくことができるのです。

そのせいもあって、例えば、流行りのプログラミング言語などはものすごい勢いで変化していきます。(参考:プログラミング言語年表)

そのせいもあって、知り合いのすごいできるエンジニアは「3年あれば一つの言語をある程度極められるよ」と言っていました。

 

 シェアの文化

もう一つは、情報共有が極めて盛んであるということです。

基本的にエンジニアは技術を独り占めすることはなく、シェアの文化が根付いており、今日も世界中でリアルの場でもネットでも技術的知見の共有が行われています。

それは、やはり有名な書籍『伽藍とバザール』でも言われている通り、みんなで情報をシェアしてつくった方が早いし良いものが作れるということが信じられているからだと思います。

そもそも、技術をシェアすることができるというところにITエンジニア的スキルの特徴があります。

昔の職人芸で言うと、そのほとんどは言語化、体系化が難しかったのではないかと思います。

そういった技術がどのように伝えられてきたのかというと、徒弟制によって師匠から弟子へ伝えられてきたのです。

それも言語によってではなく、「見て学ぶ」という形で暗黙知的・非言語的に伝えられてきたのです。

寿司屋でも漆塗り職人でも一人前になるのに10年以上の歳月を必要としたのはそういうことだと思います。

一方で、ITエンジニアのスキルはそもそもデジタルで、論理によって駆動しているので、「言語化できない」「体系化できない」ということがほとんどあり得ません。

それ故に世界中の人々が共通言語によって情報交換をすることができるのです。

 

 職人になりやすいよ

要するに何が言いたいのかというと、職人気質の人、職人っぽいことをやりたい人にとっては非常にやりやすい世の中だなあということです。

技術の変化が早いので圧倒的優位性は生まれにくいですし、シェア文化によってすぐに情報を仕入れて、身につけることができます。

そのことによって、早ければ半年、長くても数年頑張ればそれなりの職人になれてしますのです。

このことが良いことなのか悪いことなのかは正直わかりませんが、僕みたいに小さいころからコンピューターに触れてきたわけではない人にとってはとてもありがたい時代だなあと思います。

以上っす!

※こちらの記事は「keimaejimaの日記」からの転載記事です

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