英国のアンチ・ドーピング機関は、ラグビーフットボールリーグの幹部が選手への娯楽用薬物の供給に関与した疑いについて調査を開始した。
テレグラフ・スポーツは、RFLが反ドーピング機関に対し、自チームのメンバーに関して受けた疑惑を調査していると通告した後、先月UKADが調査を開始したことを報じた。
UKADは最大6選手への薬物供給に関わる疑惑を受け、証拠収集を進めている。
RFLのチーフは、草の根の選手やコーチだけでなく、元プロやセミプロを含む、このスポーツと強いつながりを持つさまざまな人物を紹介したと言われている。
この告発は、RFLマネージャーが個人使用のためにコカインを購入し、選手に販売する計画を立てていたと告発した内部告発者によるものだという。
RFLは申し立ての詳細をUKADに伝えたが、それはプロスポーツ環境で働いている個人が関与したものだったからだ。
ラグビーリーグは近年、薬物使用によりかなりの悪評を集めている。元ブラッドフォード・ブルズのストライカー、デビッド・フォギン=ジョンストンは昨夏のコカイン検査で陽性反応を示し、2年間の出場停止処分を受け、イングランド代表のザック・ハーデイカーとランギ・チェイスにも同様の出場停止処分が科せられた。
フォギン=ジョンストン以外にも、ラグビーリーグの選手7名がパフォーマンス向上薬の摂取でUKADからの出場停止処分を受けているが、競技関係者の多くは娯楽用薬物の方がはるかに大きな問題であると考えているようだ。
クラブオーナーらはソーシャルドラッグの使用が問題になりつつあることを非公式に認めており、元リー・センチュリオンズのプロップ、ジェイミー・アクトンは2年前にコカイン検査で陽性反応が出て出場停止処分を受け、薬物使用が風土病になったと主張した。
「社会的向上のためであれ、パフォーマンス向上のためであれ、ある時点で薬物を使用したことがない人は、ラグビーリーグの世界ではおそらく異常者だ」とアクトン氏は語った。