プーチン大統領、トランプ氏を称賛、ロシアは対話の用意があると語る

ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は木曜日、ドナルド・トランプ氏の米大統領選勝利を祝福し、銃撃犯による暗殺未遂時に勇気を示したことを称賛し、ロシア政府は共和党次期大統領と対話する用意があると述べた。

トランプ大統領の勝利後初めての公の場での発言で、プーチン大統領は、7月にペンシルベニア州での選挙集会で演説中にトランプ大統領が暗殺未遂に遭った際、本物の男のように振る舞ったと述べた。

プーチン大統領は、ロシア黒海のリゾート地ソチにあるヴァルダイ・ディスカッションクラブで、「私の意見では、彼は非常に正しいやり方で、勇敢に、本物の男のように行動した」と述べた。 「この機会に彼の当選を祝福したいと思います。」

プーチン大統領は、トランプ大統領が選挙期間中にウクライナとロシアとの関係回復に関して行った発言は注目に値すると述べた。

プーチン大統領は「ロシアとの関係を回復し、ウクライナ危機を終結させたいという願望について言われたことは、少なくとも注目に値すると思う」と述べた。

トランプ大統領は選挙期間中、当選すれば24時間以内にウクライナに和平をもたらすことができると述べたが、第2次世界大戦以来最大規模の欧州地上戦の終結を目指す方法についてはほとんど詳細を明らかにしていない。

72歳のクレムリン長官は、次のように警告を発した。手がかりがありません。」

質問者から、トランプ大統領が会談を提案する電話をかけてきたらどうするかとの質問に対し、プーチン大統領は、トランプ政権が望むなら接触を再開する用意があり、トランプ大統領と協議する用意があると述べた。

ロシアとトランプ大統領は、トランプ大統領がロシアの影響力のある代理人だったとする西側メディアの一部の主張をナンセンスとして繰り返し否定してきた。ロシア当局者らによると、トランプ大統領は1期目の2017年から2021年までロシアに対して強硬だったという。

ロバート・モラー特別検察官は、2016年の米大統領選挙におけるトランプ陣営とロシアの共謀疑惑を捜査したが、2019年の報告書では共謀の証拠は見つからなかったと述べた。

ロシア政府はまた、ロシアが2024年大統領選挙やその他の大統領選挙に介入し、混乱を招く目的で偽情報を拡散したという米国の主張を繰り返し否定してきた。

戦争?

2年半に及ぶウクライナ戦争は、モスクワ軍が紛争初期数週間以来最速のペースで進軍し、西側諸国が熟考していることを受けて、一部のロシアと西側当局者らは最終段階、つまり最も危険な段階に入る可能性があると述べている段階に入りつつある。戦争はどうやって終わるのか。

プーチン大統領は6月14日、戦争終結に向けた条件を提示した。ウクライナはNATOの野望を放棄し、ロシアが主張する4地域の全領土から全軍隊を撤退させなければならない。

ロシアは、2014年にウクライナから併合したクリミア半島、ドネツク州とルハンシク州からなる石炭・鉄鋼地帯であるドンバス州の約80%、ザポリージャ州とヘルソン州の70%以上を支配している。

木曜日の数時間演説でプーチン大統領は、ウクライナでロシアに戦略的敗北をもたらそうとすることで世界を「危険な線」に追い込んでいるとして西側指導者の「冒険主義」を非難した。

「我々にプレッシャーをかけても無駄だ。しかし、我々はいつでも相互の正当な利益を十分に考慮して交渉する用意がある」とプーチン大統領は、ウクライナとジョージアが2008年に最終的にNATO加盟を約束することを西側諸国に叱責した数秒後に述べた。

同氏は、1991年のソ連崩壊以来、西側諸国はロシアを対等なパートナーとして受け入れたことはなく、ロシアを敗戦国として扱い、米国主導のNATO軍事同盟をロシアに向けて東方に拡大してきたと述べた。

プーチン大統領は、ロシアには米国との関係を回復する用意があるが、ボールはワシントンの法廷にあると述べた。プーチン大統領はまた、中国はロシアの「同盟国」であるとも述べた。

プーチン大統領が昼食にトランプ大統領を食べるだろうとのカマラ・ハリス氏の警告について問われたクレムリン報道官ドミトリー・ペスコフ氏は、笑いながら「プーチン大統領は人を食べない」と述べた。

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