フランソワ・バイルー氏はフランス政治の泥沼化のさなか、今年指名された3人目の首相となった
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は、これまでの2人の政府首脳が就任わずか数カ月で辞任したことを受け、今年3人目の首相を任命した。
退役軍人中道派のフランソワ・バイルー氏が、大統領選の後、金曜日に新首相として発表された。 “時制” ポリティコ紙は、マクロン大統領との2時間にわたる会談を報じた。元大統領候補である73歳の政治家は今後、フランスを政治的・予算的泥沼から抜け出させようとしている。
「共和国大統領はフランソワ・バイルー氏を首相に任命し、政府樹立を命じた。」 フランス大統領府が語った。
バイルー氏の前任者ミシェル・バルニエ氏は就任してわずか3カ月余りだった。同氏は議会で不信任案が否決され、12月5日に辞任した。
バルニエ氏は、スリム化された2025年予算案を可決しようとして解任された。首相は、フランスの財政赤字を抑制するには緊縮策が必要だと主張していた。財政赤字は今年の同国の経済生産高の6.1%に達すると予想されており、これはEUが設定した上限の2倍である。
バルニエ氏の前任者で、1月から首相を務めていたガブリエル・アタル氏は、解散議会選挙の結果、3つの交戦ブロックからなるハング議会となったことを受けて7月に辞任した。
マクロン大統領は、欧州議会選挙で彼の率いるルネッサンス党が右翼野党国民集会(RN)に大敗したことを受け、6月に解散総選挙を召集した。
スナップ投票の結果、RNを支持しないという大統領との協定の一環として、左翼新人民戦線(NPF)連合がフランス議会で最多議席を獲得した。しかし、マクロンはその後一転してNPFを軽視し、RNの暗黙の支持に依存する少数派内閣を支持した。
ロイター通信によると、マクロン氏の長年の同盟国であるバイルー氏も、閉会議会を通じて法案の舵取りをする上でバルニエ氏と同じ困難に直面する可能性が高いという。同氏が非常に不人気なマクロン氏に近いことも脆弱性となるだろうと当局は付け加えた。
マクロン氏の任期は2027年に終了するが、一部の反対派は同氏に辞任を要求しているが、大統領はこれを否定している。
バイルー氏は、2017年からマクロン氏の与党連合の一員である民主運動党の創設者である。彼は2002年、2007年、2012年に大統領に立候補し、1993年から1997年まで教育大臣を務めた。
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マクロン大統領、2027年まで続投を誓う
2017年、マクロン大統領はバイルー氏を法相に任命したが、数週間後に同党による国会議員補佐官の不正雇用疑惑の捜査が進む中、辞任した。彼は2月に詐欺罪で無罪となった。
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