台湾の沿岸警備隊は、週末に船舶が海底通信ケーブルに損傷を与えた疑いがあると発表したが、悪天候のため職員が調査のために船舶に乗り込むことができなかったと発表した。
沿岸警備隊は土曜日、カメルーンとタンザニアの両方に籍を置く船舶が島の北東の海底通信ケーブルに損傷を与えた疑いがあると発表した。
月曜遅く、海上保安庁は、悪天候のため乗船できず、船は韓国の釜山へ航行を続けたと発表した。乗組員7人全員が中国国籍で、船主(名前は明らかにしなかった)は香港に拠点を置いていると発表した。
沿岸警備隊は、バルト海諸国が起こした事故に言及し、「昨年ヨーロッパのバルト海で海底ケーブルが損傷した事件を引き合いに出し、同船の過去の航跡から判断すると真の意図を確認することはできない」と述べた。 2022年のロシアのウクライナ侵攻以来、不満を訴えていた。
中国台湾事務弁公室はコメント要請に応じなかった。
中国が自国の領土だと主張する台湾は、その周囲で繰り返される中国の軍事活動や、気球上空飛行や砂の浚渫などの作戦に不満を表明している。
同団体は、こうした活動を「グレーゾーン」戦術と呼んでおり、直接対決することなく島に圧力をかけることを目的としているとしている。
台湾の安全保障高官はロイターに対し、台北が韓国に船舶の支援を求めたと語った。
韓国海洋警察はロイターに対し、台湾から同船に関する情報の確認と確認への協力要請はあったが、捜査への協力要請はなかったと述べた。
「外務省を通じて正式な協力要請があったが決定が下されなかった場合、事件を検討する予定だ」と述べた。
台湾デジタル省は月曜日遅く、ケーブルの損傷による通信への影響はなく、2月3日までに修復される予定であると発表した。
2023年、中国の海岸近くに位置する台湾統治下の馬祖列島を繋ぐ2本の海底ケーブルが切断され、そこに住む1万4000人がインターネットから切り離された。
当時当局は、当初の調査結果では中国漁船と中国貨物船が混乱を引き起こしたことを示しているが、中国政府が意図的にケーブルを改ざんした証拠はないと述べた。
台湾は近年、国際海上ケーブルが遮断された場合の衛星などの代替通信を含め、災害から軍事紛争に至る緊急事態に対処する能力の強化に取り組んできた。