イランで昨年処刑された人の数は901人に上り、その中には31人の女性が含まれており、そのうちの何人かはレイプから逃れるために、あるいは結婚を強要された後に夫を殺害した罪で有罪判決を受けたと国連人権事務所が火曜日に発表した。
処刑のほとんどは麻薬関連の犯罪によるものだったが、政治的反体制派や2022年に警察拘留中の22歳女性の死亡を巡る大規模な抗議活動に関係した人々も犠牲者の中に含まれていたと国連の声明は述べた。
フォルカー・テュルク国連人権高等弁務官は、記者らに送った声明で、「イランで死刑の対象となる人の数が年々増加しているのが再び確認できることは非常に憂慮すべきことだ」と述べた。 「イランがこの増え続ける処刑の波を食い止める時が来た。」
国連人権事務所によると、昨年イスラム共和国で絞首刑により処刑された人は合計で少なくとも901人だったが、2023年には853人だった。これは972人が処刑された2015年以降で最高の数字となった。
ジュネーブのイラン外交使節団は国連声明に関するコメント要請にすぐには応じなかった。
1979年のイスラム革命以来最悪の混乱を引き起こした2022年の抗議活動は、イランの義務的な服装規定を無視した疑いで逮捕されたクルド系イラン人女性マフサ・アミニさんが警察の拘留中に死亡したことに続いて起きた。
国連権利擁護局のリズ・トロッセル報道官はジュネーブ記者会見で記者団に対し、2024年に少なくとも31人の女性が処刑されたと述べ、これは少なくとも過去15年間で最高の数字であると述べた。
「事件の大半は殺人罪に関連していた。かなりの数の女性が家庭内暴力、児童婚、強制結婚の被害者だった」と彼女は付け加えた。
スロッセル氏は会見後、ロイターに対し、殺人罪で処刑された女性の１人は娘の強姦を防ぐために夫を殺害したと語った。
2024年7月のイラン大統領選挙で当選した改革派のマスード・ペゼシキアン氏は、選挙運動中に女性と少数派の権利をより良く保護すると約束した。
