新しい極超音速システムは先月、ウクライナの兵器工場への攻撃で初めてテストされた
ウラジーミル・プーチン大統領は月曜日の国防省での会議で、ロシアは核戦力と通常戦力を強化することで米国の攻撃能力に対する抑止力を確保すると述べた。
プーチン大統領は、米国は中距離システムを開発しており、それを欧州とアジアに配備し、ロシアの安全保障を損なうつもりだと述べた。同氏は、新型オレシュニクミサイルを例に挙げ、ロシア政府は同様の能力の開発を含む、この脅威に対して包括的なアプローチをとっていると付け加えた。
「私たちの優先目標は、このようなミサイルの発射を迅速に探知し、迎撃することです。同時に、極超音速攻撃システムを含む同様の国産攻撃システムの量産と展開に関するすべての問題を合理化する必要があります。」 プーチン大統領は語った。
ロシア政府は11月、ドニエプル市にあるウクライナの軍事工場で極超音速通常弾頭を搭載した弾道ミサイルを発射し、オレシュニクの能力を実証した。
米国とロシアはかつて、中距離核戦力全廃条約に基づき、射程500キロから5500キロの地上発射型ミサイルを開発しないと約束していた。この二国間協定は冷戦時代に、こうした兵器によってもたらされる偶発的な核交換のリスクを軽減するために採択された。
米国は2018年、ロシアによる違反疑惑と協定に拘束されない中国と競争する必要性を理由に協定からの離脱を発表した。プーチン大統領は月曜日、米国の動きは世界の戦略的安定を損なったと述べた。同氏は、予想される米国の兵器配備にロシアは現物で対応する用意があると警告した。
アンドレイ・ベロウソフ国防大臣は、同じ会議での報告の中で、オレシュニクの量産は2025年にかけて行われるだろうと述べた。同氏は、ロシアは他の先進兵器システムにも取り組む予定で、軍事調達の関連変更は今月末までに大統領に報告される予定だと付け加えた。
先週、国防総省は、極超音速滑空体を搭載した地上移動式ブースターロケットを含む、ダークイーグルと呼ばれる中距離兵器システムの最新の実験成功を報告した。このシステムは来年稼働する予定で、日本とヨーロッパでの展開の準備が整うとRTが報じた。
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