欧州中央銀行(ECB)の総裁、ラガルド氏は、1月17日にダボスで行われたブルームバーグTVの取材で、インフレ率を目標の2%に戻す道のりは進んでいるが、まだ完全な成功は手にしていないと述べました。ラガルド氏は、ECBが今年の包括的な賃金協定データを入手するのは「春の終わり」になるだろうと指摘し、市場が今年6回の利下げを予想していることについては具体的な言及を避けました。また、もし投資家がECBの今後の動きを誤って評価しているのであれば、これがインフレとの戦いにとって逆効果になりかねないとの懸念を示しました。
写真は、1月15日にブリュッセルで撮影されたもので、ラガルド総裁がブルームバーグTVの取材に答える姿が捉えられています。彼女はインフレ目標に向けた取り組みに関して前向きな姿勢を見せながらも、まだ完全な成功とは程遠いとの見解を示しています。
ECBは、インフレ率が目標に到達するまでの道のりでさまざまな課題に直面しており、特に賃金協定データの入手が鍵となるとされています。ラガルド総裁は、具体的なスケジュールについては「春の終わり」まで待つ必要があると述べ、この時点で適切な判断が下されることを期待しています。
市場がECBの将来の政策に関して6回の利下げを予測していることに触れながら、ラガルド総裁は具体的なコメントを避け、投資家が適切に評価することが重要だと強調しました。逆に、誤った評価がなされると、インフレ対策に悪影響を与えかねないとの懸念を示唆しています。
総じて、ECBはインフレ率の目標達成に向けた取り組みを進めつつありますが、まだ不確実な要素が残っているというのがラガルド総裁のコメントの要点です。